第3文型は、
S(主語)+ V(動詞)+ O(目的語)
という形をとります。
このとき O には必ず名詞(名詞句)が来る という点が重要です。
基本的な意味関係は次のとおりです。
S は O を V する
たとえば、
- I like music.
- She opened the door.
のように、「動詞の動作・作用が、そのまま目的語に及ぶ」構造です。
語法は「文の格」を決めるために不可欠である
第3文型を理解するうえで、もう一つ重要なのが語法(=動詞+前置詞の結びつき)です。
英語では、
目的語の「格(どのような立場で関与するか)」は、前置詞によって決まる
という特徴があります。
たとえば、
- send A to B
- buy A for B
- remove A from B
これらはすべて第3文型ですが、
- to:到達点・向かう先
- for:利益・目的・評価対象
- from:起点・分離元
というように、
前置詞が目的語同士の意味的な関係(格)を指定しています。
第3文型+前置詞は「意味役割の設計」
第3文型は、
S が O に何らかの作用を及ぼす
という最小構造にすぎません。
そこに前置詞が加わることで、
- 誰が受け手か
- 何が起点か
- 何が変化後の状態か
- どの立場で関与するのか
といった意味役割(格)が精密に設計されます。
つまり、
語法とは、
文を成立させるための「飾り」ではなく、
文の格を成立させるための中核要素
だと言えます。
第3文型+前置詞で意味が具体化する
第3文型の特徴として重要なのが、
目的語の後ろに前置詞が続くことで、意味関係が明確になる
という点です。
以下では、代表的なパターンを整理します。

① V + A to B
A を B に向ける/移動させる/あてはめる
→「方向・到達点」
send a letter to her
(彼女に手紙を送る)
apply a rule to this case
(この事例にその規則を当てはめる)
② V + A for B
A を B に向ける/A と B を交換する/評価の対象を示す
→「利益・目的・理由」
buy a gift for him
(彼のために贈り物を買う)
blame her for the mistake
(そのミスについて彼女を非難する)
③ V + A on B
A を B にくっつける/接触させる
→「接触・付着」
put the blame on him
(その責任を彼に押しつける)
place a hand on the table
(テーブルの上に手を置く)
④ V + A as B
A を B だとみなす
→「評価・認識」
regard him as a leader
(彼を指導者だとみなす)
treat this as a problem
(これを問題として扱う)
⑤ V + A with B
A に B をくっつける/A と B を比較・結合する
→「付加・結びつき・並列」
provide us with information
(私たちに情報を提供する)
compare A with B
(A を B と比較する)
⑥ V + A from B
B から A を移動させる/切り離す
→「分離・起点」
remove dust from the surface
(表面からほこりを取り除く)
protect children from danger
(子どもたちを危険から守る)
⑦ V + A into B
A を B の中に入れる/A を B に変える
→「内部化・変化」
put water into the bottle
(ボトルの中に水を入れる)
turn anger into energy
(怒りをエネルギーに変える)
⑧ V + A of B
A から B を切り離す/剥奪する
→「喪失・除去」
rob him of his money
(彼から金を奪う)
cure the patient of the disease
(患者からその病気を取り除く/病気を治す)
まとめ:第3文型理解の核心
- 第3文型は、それ自体では意味を規定しない
- 前置詞が加わることで、意味関係(格)が明確になる
- 語法は「正しい文」を作るためではなく、
「正しい意味関係」を作るために存在する
第3文型を本当に使いこなすとは、
語法を通して、文の格を意識的に選択できること
につながります。


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