第4文型は、
S(主語)+ V(動詞)+ O1 + O2
という形をとります。
このとき、O1・O2 には必ず名詞(名詞句)が来るという点が重要です。
基本的な意味関係は次のとおりです。
S は O1 に O2 を与える

ここでいう「与える」は、日本語の「プレゼントする」という狭い意味ではありません。
情報・行為・負担・利益・不利益などが、O2 から O1 へ移転する
という抽象的な意味を表します。
目次
「与える」の意味にならない動詞が頻出する理由について
第4文型を取る動詞には、
- ask
- cost
- save
- spare
- owe
など、いろいろありますが、
一見すると、「与える」という意味にみえない動詞が非常に頻出(特に入試問題では設問になる)します。
そのため、受験生は、
「与える」の意味にはみえない動詞は例外として覚えるのが効率がよいと思います。
第4文型は授与の例外動詞でも「授与構造」
しかし、第4文型は、与えるの意味にみえない例外動詞であっても、
O2 が O1 に移転する構造
であることは変わりません。
- 情報が渡る
- 行為が向けられる
- 負担が課される
- 権利・義務が生じる
- 何かが奪われる
いずれの場合でも、
O1=受け手/影響を受ける側
O2=移転する内容
という関係は変わりません。
第4文型を取ることができる頻出動詞
4文型(SVOO)を取る頻出動詞リスト
第4文型は、単なる「物の移動」だけでなく、「主語の働きかけによって、利益・情報・リソース・不利益が相手(O1)に帰属する」という構造で捉えます。
1. 典型的なものの授与(移転・許可・残置)
物理的な移動や、権利・状態の譲渡を表すグループです。
- give O1 O2(与える)
- lend O1 O2(貸す)
- allow O1 O2((許可・金銭などを)与える)
- leave O1 O2((自分の死後や立ち去り際に)残す/遺贈する)
- grant O1 O2((権利などを)正式に与える/叶える)
2. 情報・心理的行為の授与(認識の移転)
形のない知識や想いを相手に届けるグループです。
- tell O1 O2(伝える)
- teach O1 O2(教える)
- promise O1 O2(約束する)
- wish O1 O2((幸運などを)祈る)
- show O1 O2(示す/教える)
3. 利益・サービスの授与(恩恵の提供)
相手のために何かを行い、その結果を届けるグループです。
- do O1 O2((益・害を)してあげる)
- buy O1 O2(買ってあげる)
- get O1 O2(手に入れてやる)
- pay O1 O2((代金を)支払う)
- charge O1 O2((代金を)請求する)
4. リソースの分配・温存(配慮と猶予)
【最重要】 主語が自分の、あるいは相手のリソースをどう扱うかを示すグループです。
- spare O1 O2
- ① O2(時間・労力を)O1 に割く
- ② O2(苦労・手間を)O1 にかけない(省いてやる)
- save O1 O2((手間・費用を)省いてやる/残しておく)
- forgive O1 O2((罪・負債を)免除する)
5. 不利益・負担の帰属(マイナスの授与)
相手から何かを奪ったり、代償を支払わせたりする構造です。
- fine O1 O2(罰金を科す)
- cost O1 O2((代償・犠牲を)払わせる/奪う)
- deny O1 O2((与えるべきものを)与えない/拒む)
- owe O1 O2((金・恩を)借りている)
まとめ
- 第4文型は S V O1 O2 の構造をとる
- 表面的に「与える」意味にならない動詞が頻出する
- 第4文型を読むとは、
O2 → O1 への意味的移転を捉えることである
この視点を持てば、
第4文型は「暗記が多い文型」ではなく、
一貫した構造をもつ、非常に読みやすい文型になります。
表面的には「与える」の意味にみえない動詞は、例外として整理しつつも、構造は授与であると理解しておくことが重要です。


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