1学期までに志望校を10個決めよう


「志望校はまだはっきり決まっていない」
「行きたい大学はあるけれど、具体的にはまだ絞れていない」

この時期の受験生には、そうした人が多いと思います。
ですが、春までにぜひやっておきたいことがあります。
それは、志望校を10個程度選び、きちんと整理しておくことです。

ここでいう10個とは、最終的に実際に受験する大学をそのまま10個決める、という意味ではありません。
まずは、いろいろなレベルの大学を幅広く候補に入れてみることが大切です。

国公立大学も私立大学も含めて考えてみましょう。
もちろん、最初から私立専願と決めている人は、私立大学だけで構いません。
重要なのは、複数の大学を比べられる状態をつくることです。


目次

なぜ春までに10個決めるべきなのか

志望校を早めに複数決めておく最大の理由は、
受験勉強を戦略的に進めるためです。

志望校が曖昧なままだと、勉強の方針も曖昧になりがちです。
「とりあえず英語をやろう」
「社会も必要かもしれない」
というように、全体がぼんやりした学習になってしまいます。

しかし、志望校の候補が並ぶと、見るべきものがはっきりします。
その中で最も大事なのが、試験科目と入試方式の確認です。


まず確認したいのは「試験科目」

大学・学部・入試方式によって、必要な科目はかなり異なります。

たとえば、

  • 英語
  • 国語
  • 数学
  • 社会
  • 理科

のうち、どれが必要かは大学によって違います。

同じ大学でも、学部が違えば必要科目が変わることがあります。
また、同じ学部でも、共通テスト利用方式と一般方式で必要科目が異なることもあります。

だからこそ、志望校を複数挙げたうえで、
それぞれの大学で何の科目が必要なのかを一つずつ確認することが重要です。

あとで「この大学は数学が必要だった」「この方式は国語がいると思っていなかった」と気づくと、そこから立て直すのは大変です。
早い段階で確認しておけば、勉強の優先順位が明確になります。


英語は特に細かく見ておきたい

試験科目の中でも、特に注意して見てほしいのが英語です。
「英語が必要」といっても、その中身は大学によってかなり違います。

確認してほしいのは、たとえば次のような点です。

  • 英検などの外部試験を利用できるか
  • 共通テストの英語が必要か
  • 個別試験で英語があるか
  • 英作文が出るか
  • リスニングが必要か
  • 長文読解中心か、文法・語法も重いか

大学によっては、英検のスコアを利用できる場合があります。
また、共通テストだけで英語を使う大学もあれば、個別試験で英語長文や英作文まで必要になる大学もあります。
リスニングの比重も大学によって異なります。

つまり、
「英語が必要かどうか」だけでなく、”どの形の英語が必要なのか” まで確認することが大切なのです。


志望校は「頭の中」ではなく、紙に書いて整理する

ここで特に大事なのは、志望校をただ考えるだけで終わらせないことです。
必ず紙やノート、あるいは一覧表にして、見える形で整理しておきましょう。

たとえば、次のような項目を書いておくと整理しやすくなります。

  • 大学名
  • 学部・学科名
  • 国公立か私立か
  • 入試方式
  • 必要科目
  • 英語の入試内容(英検・共通テスト・個別・英作文・リスニングなど)
  • 現時点での自分との距離感
  • 第一志望群、挑戦校、実力相応校、安全校などの位置づけ

こうして書き出しておくことで、大学ごとの差が一目で分かります。
また、自分の受験プランを客観的に見られるようになります。

志望校選びは、頭の中だけでやると曖昧になりやすいものです。
だからこそ、書いて整理すること自体が、受験戦略の第一歩になります。


その一覧は、チューターや講師に見せられる状態にしておく

もう一つ大事なのは、
自分で整理した志望校一覧を、チューターや講師に見せて相談できる状態にしておくことです。

「この大学を考えています」
「この方式なら受けられそうです」
「英語はこういう対策が必要だと思っています」

そこまで整理されていれば、相談の質が大きく上がります。

ただ漠然と「どこを受ければいいですか」と聞くよりも、
自分で候補を出し、科目や方式を確認したうえで相談したほうが、具体的で有益なアドバイスを受けられます。

また、チューターや講師から見ても、
「この生徒はここが足りない」
「この大学ならこの科目を優先した方がよい」
「このままだと方式の組み方に無理がある」
といった点を指摘しやすくなります。

相談は、受け身で行うより、ある程度整理したものを持っていくほうがはるかに効果的です。


戦略が決まったら、対策を具体的に始める

志望校を選び、必要科目や入試方式が見えてきたら、次は対策を具体化する段階です。

ここで重要なのは、
必要な力に合わせて、やるべき練習を早めに始めることです。

たとえば、英語でも必要な対策は大学によって変わります。

英作文が必要なら、ただ問題集を眺めるだけでは不十分です。
実際に書いて、添削を受けることが必要になります。
英作文は、自分では気づきにくいミスや不自然さが多いため、第三者に見てもらうことが重要です。

リスニングが必要なら、
演習を重ねることに加えて、実際にしっかり聞き込むことが必要です。
さらに、聞きっぱなしではなく、ディクテーションのように、聞こえた内容を書き取る練習まで取り入れると、音の認識がかなり鍛えられます。

長文読解が重い大学なら、時間を測って読む練習が必要になりますし、
文法・語法が問われる大学なら、その対策も早めに固める必要があります。

つまり、志望校を決める意味は、単に目標を作ることだけではありません。
必要な対策を、具体的に選び取れるようにすることにあります。


成績の伸びとともに、志望校の位置づけも見直していく

志望校は、一度決めたら終わりではありません。
春に決めた志望校一覧は、今後の成績の伸びに合わせて見直していくための土台でもあります。

大切なのは、
そのとき決めた志望校をきちんと書き残しておくことです。

そうしておけば、模試や定期的な学習の結果を見ながら、

  • どの大学が現実的に近づいてきたか
  • どの大学にはまだ差があるか
  • 挑戦校の位置づけを維持するか
  • 実力相応校や安全校を入れ替えるか

といったことを考えやすくなります。

言い換えれば、
志望校のリストは、成績の推移を見るための基準表にもなります。

今の自分と、数か月後の自分を比べるためにも、最初の段階でしっかり一覧にしておくことには大きな意味があります。


10個選ぶことで「やるべきこと」が明確になる

志望校を10個程度並べてみると、共通点や違いが見えてきます。

たとえば、

  • 英語はどの大学でも必要
  • 国語は必要な大学と不要な大学が分かれる
  • 社会は特定の科目で対応できそう
  • 英検を使える大学がいくつかある
  • 英作文が必要な大学は限られている
  • リスニングの比重が高い大学がある

こうしたことが分かると、
「何を優先して勉強するべきか」
「どの対策を早く始めるべきか」
が明確になります。

これが、戦略的に志望校を選ぶということです。


この春にやってほしいこと

春までに、ぜひ次のことを進めてみてください。

まずは、いろいろなレベルの大学を10個程度選ぶこと
そして、それぞれについて、

  • 必要科目は何か
  • 英語は英検・共通テスト・個別試験のどれが必要か
  • 英作文やリスニングが必要か
  • 国公立か私立か
  • 自分にとってどの位置づけの大学か

を確認して、紙やノートに書いて整理することです。

さらに、その一覧をチューターや講師に見せて相談できる形にしておくこと
そして、戦略が固まったら、
英作文なら添削、リスニングなら演習・聞き込み・ディクテーションといったように、
必要な対策を具体的に始めていくことが大切です。


おわりに

受験勉強は、やみくもに頑張るだけではうまくいきません。
まず必要なのは、目標を具体化し、その目標に合わせて勉強を組み立てることです。

そのために、この春までにやってほしいのは、

志望校を10個程度選ぶこと
それを紙に書いて整理すること
チューターや講師に見せて相談できる状態にすること
必要な対策を具体的に始めること

この流れを作ることです。

そして、書き残した志望校一覧をもとに、今後の成績の伸びとともに、志望校の位置づけを見直していきましょう。
最初に整理したその一枚が、これからの受験勉強全体の地図になっていくはずです。


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