他動詞と自動詞の区別は、高校英語の最初に学ぶ基本事項です。
しかし学び始めの段階では、「なぜこれをやるのか」「何の役に立つのか」が必ずしも明白ではありません。
その理由の一つは、「英文法」と「入試で問われる英文法の知識問題」とが、
同じものとして扱われてしまう点にあります。
本来、英文法は英文を正確に読みとったり、書いたりするための構造的ルールですが、
入試の知識問題では、読むためには必ずしも必要でない例外的・制限的な用法が集中的に問われます。
その結果、
「読めているのに文法問題で落とす」
「意味は分かるが、正誤判定ができない」
といったズレが生じます。
他動詞と自動詞の識別も、本来は英文を構造的に理解するための基礎ですが、
入試では
「片方しか取れない動詞」
「直感に反する用法」
といった知識としての例外が問われやすく、
学習者にとって、英文法が「読むため・書くためののルール」だと実感しにくくなっています。
そのため、英文法を勉強する際は、読むため・書くためののルールを理解したうえで、
それに反する例外を覚えることで、効率の良い学習ができます。
他動詞と自動詞
基本定義(形式的)
- 他動詞(transitive verb)
→ 目的語(O)を取る動詞 - 自動詞(intransitive verb)
→ 目的語を取らない動詞
重要なのは、
「意味」ではなく「構造」で決まる
という点です。
日本語に訳すと、次のような傾向があります。
- 「〜を」と訳せる
→ 他動詞になりやすい - 「〜に」「〜と」「〜について」などと訳せる
→ 自動詞になりやすい
ただし、これは100%当てにはできない。例外が存在します。

この分野の英文法の知識問題について
入試の文法問題では、次のような動詞がこの分野では頻出します。
- marry :~と結婚する
- resemble :~に似ている
- discuss :~を議論する
- enter :~に入る
- reach :~に到着する/届く
※いずれも 前置詞を伴わず、目的語を直接取る他動詞 です。
これらはすべて、
日本語的には「〜について」「〜と」「〜に」と言いたくなるが、
英語では目的語を直接取る他動詞
です。
つまり、
日本語感覚で判断すると間違えやすい動詞
が、意図的に出題されているのです。
実際のところは、
動詞の意味さえ分かっていれば、長文を「なんとなく読む」こと自体は可能です。
でも、文法問題ではこの分野の知識がないと点数が取れません。
すべての自動詞・他動詞を覚えることは無理ゲーのように思えるのですが、
重要なのは、
無数にある動詞が無差別に出るわけではないという点です。
試験で問われるのは、
他動詞か自動詞の「どちらか一方しか取れない」基本動詞で、
しかも日本語の直感に反するもの
つまり出る動詞は決まっています。
こうした動詞が、
意図的に・繰り返し出題されます。
文法問題で頻出なのは、
といった、
定番の「直感に反する基本動詞」です。でるものも決まっています。
試験で問われやすい他動詞(前置詞不要)
以下はすべて O を直接取る他動詞です。
- discuss O
O を議論する - marry O
O と結婚する - resemble O
O に似ている - reach O
O に到着する - enter O
O に入る - approach O
O に近づく - attend O
O に出席する
👉 about / to / with / at は不要
👉 つけると間違い!!
間違えやすい自動詞(前置詞必須)
次の動詞は、目的語を直接取れません。
- listen to A
- graduate from A
- major in A
- insist on A
ここで重要なのは、
自動詞は「動詞単体」では意味をなさないことが多い
という点です。
前置詞込みで一語として覚える必要があります。
まとめ
- 「〜を」と訳せる
→ 他動詞になりやすい - 「〜に」「〜と」「〜について」などと訳せる
→ 自動詞になりやすい
この例外の動詞を積極的に暗記することで文法問題で点が取れる。




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