外貨建ての終身保険って入ったほうがいいですか?

外貨建ての終身保険って入ったほうがいいですか?

今、巷で話題になっている外貨建て終身保険。
たまたま、先日、そんな話題の保険を解約したので、ちょっとそれについて書いてみようかと。契約・解約しようと考えている社会人の参考になれば。プルデンシャル生命(ドル建て終身保険)を中途解約での損失についても触れます。

個人的には若い世代はマネーリテラシーを身につけるべきだと思っているので、今後もこの手の記事は書いていきたいなーと思っています。今回はちょっと専門的な内容なのでご了承を。

社会人になって、なんとなく入ってしまうのが「保険」。実は人生で最も高額な買い物になるのが保険だったりします。

当時(23歳のとき)は無知だったので、結婚を機にプルデンシャル生命の外貨建て保険に加入。
死亡保障100,000ドルと20年満期で利息が付いて支払ったお金が返ってくるという内容にお得感を感じて即契約。また若いうちから始めれば為替の状況を見て満期解約すれば、円安時にはより大きなリターンが狙えるというのも魅力。担当プランナーも信用できたので、なんの後悔も不安もなかったです。毎月約1万5000円を淡々と支払う。死亡したら1000万円もらえる。20年生き延びたらそのお金が返ってくるっていう類の契約です。

保険に詳しくない人が「お金が返ってくる」って聞くと、そんなおいしい話はない!とてーも怪しいと思うかもしれないですが、終身保険は、こういう契約が普通です。死亡保障がついて満期までお金を払えば、お金がまるまる返ってくる。掛け捨て保険とは違うのです。

解約を決断した現段階でも、別に騙されたとか損したとかいうのでありません。

 

以下が契約内容です(ホームページで確認可能)。
契約日 2010年 1月
保険料 ご指定の払込経路より保険料126.00米国ドルを毎月お引き落としいたします。(円換算付)
保険種類 米国ドル建終身保険20年払込
保険金/給付金 100,000ドル
保険期間 終身
保険料 126.00ドル
払込期間 2030年 1月
解約返戻金 $15,910.00

この段階では、15,910ドル返ってくることはわかります(税金は考慮せず)が、自分が円ベースでいくら支払ったのかわかりません。そこで担当プランナーに問い合わせてみました(契約のことを相談するのは契約依頼はじめて)。
合計既払込保険料   18,522ドル
円換算既払込保険料  1,906,117円

11年間振り込んだ段階解約すると、ドルベースは-2,600ドルの損失がでることがわかります(中途解約は損する仕様)。ただ、現在(4月15日現在)、円安(1ドル約125円)が進んでいるため、たまたま幸い、数千円程度黒字になりそうです。

でわ、なぜ、満期を待たずに、解約を決意したのか。それは満期時の利息が原因です。満期まで払い込んだ場合、利息がいくらつくのか。その回答がどこにも出ていなかったのです。マネーリテラシーについて勉強するようになってからは、利息については気になってはいたのですが、そんな大事なことがどこにも載っていなかったので、なんかなあなあにしていました(最悪)。ただ、今回の円安を機に、ちょっと気が引けて億劫だったのですが、この件もプランナーに問い合わせてみました。そうすると、ちゃんと、利息がわかる既契約計算書を送ってきてくれました。そのなかに解約返戻金等一覧表があり1年ごとの満期後も含めていくら返ってくるのが具体的に書かれています

その表をこのブログで開示しようかなとも思ったのですが、「転送、開示、流用等はご遠慮ください。」との文言があるので、資料の開示は避けますが、想定を超えて利率は低かったです(解約を検討されている方は問い合わせてみるといいと思います)。

具体的に言うと、満期の段階で利息はほぼゼロです。。。というかゼロ。😣その後はちゃんと利息が付きますが、それも3%が全然ないレベル。預けた年数にもよりますが、年2%を超える程度

この段階で、「解約」を即決。担当プランナーもこの問い合わせをした時点で解約されるだろうなって気づいていたと思います。メールで解約したい旨を連絡。「残念ですが手続きさせていただきます」とメールで連絡がきて書類一筆書いて郵送し淡々と解約にいたりました。電話などで引き止められるかなとも思いましたが、そういうのもなかったです。

今回の解約理由は2つ。

解約理由
・死亡保障100,000ドル(約12,000,000円)は不十分だし不要(というか死にたくない)。
・利息が付かない保険に今後10年間、お金を支払うなら自身で資産運用したい(多少損してでも時間をかければ取り返せる。)。

1千200万円って大金に思えますが、長い目で見れば死亡保障としては全然足りない。子ども一人育てるのにそれだけ必要なわけだから、保障としては不十分。貯金として考えるなら20年間ペナルティーなしで下ろせないって不便この上ない投資として考えるならネット証券で国債買ったりETFや投資信託を利用したほうが断然資産が増える。保険会社は我々のお金で同じことをして資産を増やしているので、保険会社にやってもらうより、自分でやったほうが利益が出るのは当然。

まあそんなわけで、今回の質問の答えは、外貨建て終身保険は若いうちに入るなら悪い保険ではないけれど、もっと合理的なお金の使い方(貯め方)はある。少なくとも今の自分なら絶対に入らないといったところでしょうか

最後まで読んでくださってありがとうございました。質問や感想はコメント欄へ。

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