英語構文課題7(分詞を中心に)

英語の構文課題7(分詞を中心に)

第1問 和訳せよ

目次

基礎の確認


1

英文

Living near the station, he rarely takes the train.

和訳

駅の近くに住んでいるので、彼はめったに電車に乗らない。

解説

この文の中心は、次の部分である。

he rarely takes the train
彼はめったに電車に乗らない

文頭の Living near the station は分詞構文である。

Living near the station
= 駅の近くに住んでいるので

分詞構文は、理由・時・条件・付帯状況などを表すことがある。

rarely
= めったに〜ない

ここでは、Living near the station が「駅の近くに住んでいるので」という理由を表している。
主節の主語 he と、分詞構文の意味上の主語は同じである。

rarely は「めったに〜ない」という否定的な意味を持つ副詞である。

he rarely takes the train
彼はめったに電車に乗らない

したがって、全体は「駅の近くに住んでいるので、彼はめったに電車に乗らない」となる。

語句リスト

語句意味
live near OOの近くに住む
station
rarelyめったに〜ない
take the train電車に乗る

2

英文

He answered carefully, knowing the question was difficult.

和訳

その質問が難しいとわかっていたので、彼は慎重に答えた。

解説

この文の中心は、次の部分である。

He answered carefully.
彼は慎重に答えた。

knowing the question was difficult は分詞構文である。
ここでは、主節の動作の背景や理由を表している。

knowing S V
= SがVだと知っていて/わかっていて

answer carefully
= 慎重に答える

knowing の意味上の主語は、主節の主語 He である。
つまり、「彼はその質問が難しいとわかっていた」という意味になる。

knowing the question was difficult
その質問が難しいとわかっていたので

carefully は「慎重に」「注意深く」という意味で、answered を修飾している。

したがって、全体は「その質問が難しいとわかっていたので、彼は慎重に答えた」となる。

語句リスト

語句意味
answer答える
carefully慎重に,注意深く
know〜だと知っている
question質問
difficult難しい

3

英文

The teacher entered the classroom with many books under his arm.

和訳

先生はたくさんの本を小脇に抱えて教室に入った。

解説

この文の中心は、次の部分である。

The teacher entered the classroom.
先生は教室に入った。

with many books under his arm は、先生が教室に入ったときの様子を表している。

with O C
= OをCの状態にして

with many books under his arm
= たくさんの本を小脇に抱えて

この with は付帯状況を表す。
many bookswith の目的語であり、under his arm がその状態を説明している。

with many books under his arm
たくさんの本を腕の下に持った状態で
→ たくさんの本を小脇に抱えて

日本語では「小脇に抱えて」と訳すと自然である。

語句リスト

語句意味
teacher先生
enter〜に入る
classroom教室
with O COをCの状態にして
under one’s arm小脇に抱えて

4

英文

Let the children play outside.

和訳

子どもたちを外で遊ばせなさい。

解説

この文の中心は、次の形である。

Let the children play outside.
子どもたちを外で遊ばせなさい。

let O V は「OがVするのを許す」「OにVさせる」という意味を表す。
使役動詞 let の後ろでは、補語に to V ではなく動詞の原形を置く。

let O V
= OがVするのを許す
= OにVさせる

let the children play
= 子どもたちを遊ばせる

ここでは the children が目的語、play outside が補語にあたる。

the children play outside
子どもたちが外で遊ぶ

したがって、全体は「子どもたちを外で遊ばせなさい」となる。

語句リスト

語句意味
let O VOにVさせる,OがVするのを許す
children子どもたち
play outside外で遊ぶ

5

英文

She was made to apologize in front of everyone.

和訳

彼女はみんなの前で謝罪させられた。

解説

この文の中心は、次の形である。

She was made to apologize.
彼女は謝罪させられた。

make O V は「OにVさせる」という使役表現である。
ただし、受け身になると be made to V の形になる。

make O V
= OにVさせる

be made to V
= Vさせられる

in front of everyone
= みんなの前で

能動態では、次のようになる。

They made her apologize.
彼らは彼女に謝罪させた。

これが受け身になると、to が戻り、

She was made to apologize.
彼女は謝罪させられた。

となる。

in front of everyone は「みんなの前で」という意味である。

語句リスト

語句意味
be made to VVさせられる
apologize謝罪する
in front of OOの前で
everyoneみんな,全員

第2問 和訳せよ


1

英文

The manager had the new staff rewrite the report several times, not because it contained serious mistakes, but because the wording was too vague to be useful.

和訳

部長は新人職員にその報告書を何度も書き直させたが、それは重大な誤りが含まれていたからではなく、文言があいまいすぎて役に立たなかったからである。

解説

この文の中心は、次の部分である。

The manager had the new staff rewrite the report several times.
部長は新人職員にその報告書を何度も書き直させた。

have O V は「OにVしてもらう」「OにVさせる」という使役表現である。
ここでは、上司である The manager が、the new staff に報告書を書き直させたことを表している。

have O V
= OにVしてもらう/OにVさせる

not because A, but because B
= Aだからではなく、Bだから

too … to V
= あまりに…なのでVできない
= Vするにはあまりにも…

the new staff は「新人職員」である。
staff は集合的に「職員」を表す語であり、ここでは新人の職員または新人スタッフを指す。

後半は not because A, but because B の構造である。

not because it contained serious mistakes
それに重大な誤りが含まれていたからではなく

but because the wording was too vague to be useful
文言があいまいすぎて役に立たなかったからである

itthe report を指す。

contain serious mistakes は「重大な誤りを含む」という意味である。

wording は「言葉づかい」「文言」である。
too vague to be useful は「役に立つにはあまりにもあいまいな」、つまり「あいまいすぎて役に立たない」という意味である。

語句リスト

語句意味
manager部長,管理者
have O VOにVしてもらう,OにVさせる
new staff新人職員,新人スタッフ
rewrite〜を書き直す
report報告書
several times何度も
contain〜を含む
serious mistake重大な誤り
wording文言,言葉づかい
vagueあいまいな
too … to Vあまりに…なのでVできない
useful役に立つ

2

英文

Not wanting to make the situation worse, he let the matter drop for the moment, though he still felt that something important had been left unsaid.

和訳

状況をさらに悪化させたくなかったので、彼はいったんその問題をそのままにしておいたが、それでも、何か重要なことが言われないまま残されていると感じていた。

解説

この文の中心は、次の部分である。

he let the matter drop for the moment
彼はいったんその問題をそのままにしておいた

let O V は「OがVするのを許す」「OをVのままにしておく」という意味を表す。
ここでは let the matter drop で「その問題をいったん取り上げずにおく」「その件をそのままにしておく」という意味になる。

Not wanting to V
= Vしたくなかったので

make O C
= OをCの状態にする

let the matter drop
= その問題をそのままにしておく
= その件を取り上げずにおく

leave O C
= OをCの状態のままにする

文頭の Not wanting to make the situation worse は分詞構文である。

Not wanting to make the situation worse
状況をさらに悪化させたくなかったので

make the situation worse は「状況をさらに悪くする」という意味である。
make O C の第5文型で、the situation が目的語、worse が補語である。

for the moment は「今のところ」「いったん」という意味である。

後半の though 以下は譲歩を表している。

though he still felt that something important had been left unsaid
それでも、何か重要なことが言われないまま残されていると彼は感じていた

something important は「何か重要なこと」である。
形容詞 important が不定代名詞 something の後ろから修飾している。

had been left unsaidleave O C の受け身の形である。

leave something important unsaid
何か重要なことを言わないままにしておく

これが受け身になり、

something important had been left unsaid
何か重要なことが言われないまま残されていた

となる。

語句リスト

語句意味
Not wanting to VVしたくなかったので
make O COをCの状態にする
situation状況
worseより悪い
let O VOがVするのを許す,OをVのままにしておく
matter問題,事柄
let the matter dropその問題をそのままにしておく
for the momentいったん,今のところ
though S VSがVだけれども
leave O COをCの状態のままにする
unsaid言われていない,口にされていない

第3問 和訳せよ

英文

Living busy lives, we often look for happiness in things that are far away or difficult to obtain. This habit makes us forget the quiet comfort of an ordinary morning, a familiar voice, or a meal shared with someone close to us. With our attention fixed on what we lack, we may pass by many small signs of kindness and peace. Noticing these simple moments, however, can help us understand that happiness is not always something we must chase. It is often already near us, waiting to be seen in the ordinary days we too easily take for granted.

和訳

忙しい生活を送っているため、私たちはしばしば、遠くにあるものや手に入れるのが難しいものの中に幸せを探してしまう。この習慣によって、私たちは、ありふれた朝の静かな心地よさ、聞き慣れた声、身近な人とともにする食事を忘れてしまう。自分に欠けているものに注意を向けたままでいると、私たちは親切や平穏を示す多くの小さな兆しを見過ごしてしまうかもしれない。しかし、このようなささやかな瞬間に気づくことは、幸せが必ずしも追い求めなければならないものではないと理解する助けになる。幸せはしばしばすでに私たちの近くにあり、私たちがあまりにも簡単に当たり前だと思ってしまう平凡な日々の中で、見出されるのを待っているのである。


解説

第1文の中心は、次の部分である。

we often look for happiness in things
私たちはしばしば物事の中に幸せを探す

文頭の Living busy lives は分詞構文である。

Living busy lives
= 忙しい生活を送っているため

look for O
= Oを探す

things that are far away or difficult to obtain
= 遠くにあるものや手に入れるのが難しいもの

Living busy lives は「忙しい生活を送っているため」と、理由の意味で読むのが自然である。
live a … life は「…な生活を送る」という意味である。

that are far away or difficult to obtain は、things を修飾する関係詞節である。

things that are far away or difficult to obtain
遠くにあるものや手に入れるのが難しいもの

obtain は「〜を手に入れる」という意味である。


第2文の中心は、次の形である。

This habit makes us forget …
この習慣は私たちに…を忘れさせる

make O V は「OにVさせる」という使役表現である。

make O V
= OにVさせる

make us forget O
= 私たちにOを忘れさせる

a meal shared with someone close to us
= 身近な人とともにする食事

ここでは us が目的語、forget が補語にあたる。

forget の目的語は、次の3つである。

the quiet comfort of an ordinary morning
ありふれた朝の静かな心地よさ

a familiar voice
聞き慣れた声

a meal shared with someone close to us
身近な人とともにする食事

shared with someone close to us は、a meal を修飾する過去分詞句である。
「私たちに近しい人と共有される食事」、つまり「身近な人とともにする食事」と訳す。


第3文の中心は、次の部分である。

we may pass by many small signs of kindness and peace
私たちは親切や平穏を示す多くの小さな兆しを見過ごしてしまうかもしれない

文頭の With our attention fixed on what we lack は付帯状況を表す。

with O C
= OをCの状態にして

with our attention fixed on O
= 私たちの注意がOに固定された状態で

what we lack
= 私たちに欠けているもの

pass by O
= Oのそばを通り過ぎる
= Oを見過ごす

with our attention fixed on what we lack は、直訳すると「私たちの注意が自分たちに欠けているものに固定された状態で」となる。
自然な日本語では「自分に欠けているものに注意を向けたままでいると」と訳す。

what we lack は「私たちに欠けているもの」という意味の名詞節である。

pass by は本来「通り過ぎる」という意味である。
ここでは、幸せの手がかりに気づかずに通り過ぎてしまうという意味で、「見過ごす」と訳すとよい。


第4文の主語は Noticing these simple moments である。

Noticing these simple moments, however, can help us understand …
しかし、このようなささやかな瞬間に気づくことは、私たちが…と理解する助けになる

Noticing these simple moments は動名詞句であり、文全体の主語になっている。

Ving … can help O V
= …することはOがVする助けになる

help O V
= OがVするのを助ける

not always
= 必ずしも…ではない

something S V
= SがVするもの

help us understand は「私たちが理解する助けになる」という意味である。
help O V では、後ろに動詞の原形が続く。

that happiness is not always something we must chase は、understand の目的語になる名詞節である。

happiness is not always something we must chase
幸せは必ずしも私たちが追い求めなければならないものではない

not always は「いつも…とは限らない」「必ずしも…ではない」という部分否定である。


第5文の中心は、次の形である。

It is often already near us.
それはしばしば、すでに私たちの近くにある。

ここでの It は、前文の happiness を指している。

It = happiness
それ = 幸せ

waiting to be seen は分詞句で、It の状態を補足している。

waiting to be seen
= 見出されるのを待っている

ordinary days
= 平凡な日々

take O for granted
= Oを当たり前だと思う

to be seen は受け身の不定詞で、「見られること」「見出されること」を表す。
ここでは、幸せが私たちに気づかれるのを待っているという比喩的な表現である。

in the ordinary days we too easily take for granted は「私たちがあまりにも簡単に当たり前だと思ってしまう平凡な日々の中で」という意味である。

we too easily take for granted は、前の the ordinary days を修飾している。

the ordinary days we too easily take for granted
私たちがあまりにも簡単に当たり前だと思ってしまう平凡な日々

語句リスト

語句意味
live a busy life忙しい生活を送る
look for OOを探す
happiness幸せ
far away遠くにある
difficult to obtain手に入れるのが難しい
habit習慣
make O VOにVさせる
comfort心地よさ,安らぎ
ordinaryありふれた,平凡な
familiar聞き慣れた,よく知っている
shared with OOと共有された
close to OOに親しい,Oに近い
with O COをCの状態にして
attention注意
fixed on OOに固定された,Oに向けられた
lack〜を欠いている
pass by OOを通り過ぎる,Oを見過ごす
sign兆し,しるし
kindness親切
peace平穏
notice〜に気づく
help O VOがVするのを助ける
not always必ずしも〜ではない
chase〜を追い求める
wait to be VppVされるのを待つ
take O for grantedOを当たり前だと思う

第4問 和訳せよ

英文

The news is often expected to present reality as it is, but such an expectation overlooks the fact that journalism begins with selection. Faced with countless events every day, editors must decide which stories deserve attention and which can be left unseen. This act of choosing, though rarely noticed by the reader, makes the news reflect certain values even before any article is written. A report may therefore be accurate in its facts, while still presenting the world through a frame shaped by institutional interests, cultural assumptions, and the need to attract an audience. With some events placed at the center and others pushed to the margins, the news cannot be purely objective in any simple sense. What we call “objective news” is often not reality itself, but reality after it has been filtered, arranged, and made into a story.

和訳

 ニュースはしばしば、現実をありのままに伝えることを期待されている。しかし、そのような期待は、ジャーナリズムが選択から始まるという事実を見落としている。毎日無数の出来事に直面する中で、編集者は、どの記事が注目に値し、どの記事が見られないままにされてもよいのかを決めなければならない。この選択という行為は、読者にはほとんど気づかれないが、どの記事が書かれるよりも前に、ニュースに特定の価値観を反映させる。したがって、ある報道は、事実の点では正確であっても、制度上の利害、文化的な前提、そして読者を引きつける必要性によって形づくられた枠組みを通して世界を示していることがある。ある出来事が中心に置かれ、別の出来事が周辺へと押しやられる以上、ニュースは単純な意味で純粋に客観的であることはできない。私たちが「客観的なニュース」と呼ぶものは、しばしば現実そのものではなく、ろ過され、配列され、物語に作り上げられたあとの現実なのである。


解説

第1文の中心は、次の対比である。

The news is often expected to present reality as it is
ニュースはしばしば、現実をありのままに伝えることを期待されている

but such an expectation overlooks the fact that journalism begins with selection
しかし、そのような期待は、ジャーナリズムが選択から始まるという事実を見落としている

be expected to V
= Vすることを期待される

as it is
= ありのままに

overlook O
= Oを見落とす

the fact that S V
= SがVであるという事実

The news is often expected to present reality as it is は受け身の形である。
「ニュースは現実をありのままに提示するものだと期待されている」という意味になる。

as it is は「それがあるままに」、つまり「ありのままに」と訳す。
ここでの itreality を指している。

the fact that journalism begins with selection では、that 以下が the fact の内容を説明している。

journalism begins with selection
ジャーナリズムは選択から始まる

この文は、ニュースが単に現実をそのまま写すのではなく、どの出来事を取り上げるかという選択から始まることを述べている。


第2文の中心は、次の形である。

editors must decide which stories deserve attention and which can be left unseen
編集者は、どの記事が注目に値し、どの記事が見られないままにされてもよいのかを決めなければならない

文頭の Faced with countless events every day は分詞構文である。

Faced with O
= Oに直面して

decide which S V
= どれがVするかを決める

deserve attention
= 注目に値する

be left C
= Cの状態のままにされる

Faced with O は「Oに直面して」という意味である。
ここでは、編集者が毎日無数の出来事に直面している状況を表している。

which stories deserve attention は「どの記事が注目に値するか」という意味である。

which can be left unseen は「どれが見られないままにされてもよいか」という意味である。
unseen は「見られない」「目にされない」という意味である。

ここでの stories は「物語」ではなく、ニュースで扱う「記事」「ニュース項目」を指す。


第3文の中心は、次の形である。

This act of choosing makes the news reflect certain values.
この選択という行為は、ニュースに特定の価値観を反映させる。

make O V は「OにVさせる」という使役表現である。
ここでは the news が目的語、reflect certain values が補語にあたる。

make O V
= OにVさせる

reflect certain values
= 特定の価値観を反映する

though rarely noticed by the reader
= 読者にはほとんど気づかれないが

even before S V
= SがVするよりも前に

though rarely noticed by the reader は挿入句である。

though rarely noticed by the reader
読者にはほとんど気づかれないが

noticed は過去分詞で、This act of choosing が「気づかれる」側であることを表している。

even before any article is written は「どの記事が書かれるよりも前に」という意味である。
つまり、記事の文面ができる前から、何を選ぶかによってニュースには一定の価値観が入り込むということである。


第4文の中心は、次の形である。

A report may therefore be accurate in its facts, while still presenting the world through a frame …
したがって、ある報道は事実の点では正確であっても、なお…という枠組みを通して世界を示していることがある。

may V は「Vすることがある」「Vかもしれない」という可能性を表す。

may V
= Vすることがある/Vかもしれない

accurate in its facts
= 事実の点では正確な

while Ving
= Vしながら/Vである一方で

a frame shaped by O
= Oによって形づくられた枠組み

accurate in its facts は「事実の点では正確な」という意味である。
つまり、個々の事実に誤りがない場合でも、提示の仕方に偏りが入りうるということである。

while still presenting the world through a frame は「それでもなお、ある枠組みを通して世界を提示しながら」という意味である。

shaped by institutional interests, cultural assumptions, and the need to attract an audience は、a frame を修飾する過去分詞句である。

a frame shaped by institutional interests, cultural assumptions, and the need to attract an audience
制度上の利害、文化的な前提、そして読者を引きつける必要性によって形づくられた枠組み

institutional interests は「制度上の利害」「組織的な利害」と訳せる。
ここでは、報道機関や社会制度の中で生じる利害関係を指す。

cultural assumptions は「文化的な前提」である。
報道する側や読む側が無意識にもっている価値観・常識を含む。


第5文の中心は、次の部分である。

the news cannot be purely objective in any simple sense
ニュースは単純な意味で純粋に客観的であることはできない

文頭の With some events placed at the center and others pushed to the margins は付帯状況を表している。

with O C
= OをCの状態にして

some events placed at the center
= ある出来事が中心に置かれて

others pushed to the margins
= 別の出来事が周辺へ押しやられて

cannot be C
= Cであることはできない

some events placed at the center は「ある出来事が中心に置かれて」という意味である。
placed は過去分詞で、some events が「置かれる」側であることを表す。

others pushed to the marginsothersother events の意味である。

others pushed to the margins
ほかの出来事が周辺へ押しやられて

the margins は「周辺」「端」の意味であり、ここではニュースの中心的な扱いから外されることを表している。

この文は、ニュースが何を中心に置き、何を周辺に追いやるかによって構成される以上、単純に「客観的」とは言えないことを述べている。


第6文の中心は、次の形である。

What we call “objective news” is often not reality itself, but reality after it has been filtered, arranged, and made into a story.
私たちが「客観的なニュース」と呼ぶものは、しばしば現実そのものではなく、ろ過され、配列され、物語に作り上げられたあとの現実である。

What we call “objective news” は、文全体の主語である。

What S call A
= SがAと呼ぶもの

not A but B
= AではなくB

reality itself
= 現実そのもの

after S has been Vpp
= SがVされたあとで

be made into O
= Oに作り変えられる

not reality itself, but reality …not A but B の構造である。

not reality itself
現実そのものではなく

but reality after it has been filtered, arranged, and made into a story
ろ過され、配列され、物語に作り上げられたあとの現実

ここでの itreality を指している。

filtered, arranged, and made into a story は、現実がそのまま提示されるのではなく、選別され、順序づけられ、読者に伝わる形の「物語」として構成されることを表す。

objective news は「客観的なニュース」と訳せるが、この文章では、そのようなものが本当に「現実そのもの」なのかを問題にしている。

語句リスト

語句意味
newsニュース,報道
be expected to VVすることを期待される
present〜を提示する,伝える
reality現実
as it isありのままに
expectation期待
overlook〜を見落とす
journalismジャーナリズム
selection選択
be faced with OOに直面している
countless無数の
editor編集者
deserve attention注目に値する
leave O COをCの状態のままにする
unseen見られない
act of choosing選択という行為
reflect〜を反映する
value価値観
article記事
accurate正確な
frame枠組み
institutional interest制度上の利害,組織的な利害
cultural assumption文化的な前提
attract an audience読者を引きつける
at the center中心に
margin周辺,端
objective客観的な
in a simple sense単純な意味で
filter〜をろ過する,選別する
arrange〜を配列する,整理する
make A into BAをBに作り変える
story物語,記事としての筋立て

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次