[文法プリント] 受動態

今回は、受動態について整理します。

受動態は、基本的に

be + Vpp

の形で表します。

助動詞がある場合は、

助動詞 + be + Vpp

になります。

例:

Tom broke the vase.
トムがその花びんを壊した。

これを受動態にすると、

The vase was broken by Tom.
その花びんはトムによって壊された。

となります。


目次

受動態の大切な考え方

受動態では、能動態の目的語が主語になる

つまり、能動態で目的語だったものが、受動態では文の主語になります。

Tom broke the vase.
Tom:主語
broke:動詞
the vase:目的語

The vase was broken by Tom.
The vase:主語
was broken:受動態

このように、もとの目的語 the vase が主語になります。


Vpp の後ろに目的語を置かない

受動態では、もとの目的語がすでに主語になっています。

そのため、過去分詞 Vpp の後ろに同じ目的語を置かないことが重要です。

○ The vase was broken by Tom.
× The vase was broken the vase by Tom.

受動態では、目的語が1つ前に出て主語になっていると考えるとよいです。


「れる・られる」に振り回されない

受動態を読むときに大切なのは、「れる・られる」という日本語だけで判断しないことです。

英語では、もとの能動態に直して考えると構造が見えやすくなることがあります。

The vase was broken by Tom.
→ Tom broke the vase.

このように能動態に戻すと、

「誰が何をしたのか」

がはっきりします。


受動態に書きかえる問題

問題

次の英文を受動態に書きかえなさい。
受け身にできないものもある。

  1. Tom laughed at her.
  2. Tom got angry.
  3. Tom played the game.
  4. Tom will give her some games.
  5. Tom has left the window open.

解答・解説

1. Tom laughed at her.

解答

She was laughed at by Tom.

解説

laugh at A は「Aを笑う」という意味のまとまりで考える。
at her の her が受動態の主語になる。

Tom laughed at her.

She was laughed at by Tom.

このように、動詞 + 前置詞 のまとまりを残して受動態にする。


2. Tom got angry.

解答

受動態にできない。

解説

get angry は「怒る」という意味で、目的語を取らない表現である。
受動態は、基本的に 目的語を主語にする形 なので、目的語がない文は受動態にできない。

Tom got angry.
Tom:主語
got:動詞
angry:補語

これは第2文型 SVC であり、目的語がない。
したがって受動態にはできない。


3. Tom played the game.

解答

The game was played by Tom.

解説

play はここでは他動詞で、the game を目的語に取っている。
受動態では、この目的語 the game が主語になる。

Tom played the game.

The game was played by Tom.


4. Tom will give her some games.

解答

She will be given some games by Tom.

または

Some games will be given to her by Tom.

解説

give は第4文型を作ることができる動詞である。

Tom gave her some games.
Tom:主語
gave:動詞
her:間接目的語
some games:直接目的語

目的語が2つあるため、受動態も2通り作ることができる。

her を主語にすると、

She will be given some games by Tom.

some games を主語にすると、

Some games will be given to her by Tom.

となる。

助動詞 will があるので、受動態は

will be Vpp

の形になる。


5. Tom has left the window open.

解答

The window has been left open by Tom.

解説

この文は第5文型である。

Tom has left the window open.
Tom:主語
has left:動詞
the window:目的語
open:補語

the window が目的語なので、受動態では the window が主語になる。

The window has been left open by Tom.

現在完了の受動態なので、

has been Vpp

の形になる。

open は the window の状態を説明する補語であるため、そのまま残る。


特殊な受動態の形

受動態には、基本の be + Vpp 以外にも、よく出る形があります。


1. 進行形の受動態

be being Vpp

意味は、

「今まさに…されているところだ」

です。

例文

The building is being built now.
その建物は今建てられているところだ。

解説

is being built は現在進行形の受動態である。
「建物が建てられている最中だ」という意味を表す。


2. 使役動詞の受動態

be made to V

意味は、

「…させられる」

です。

例文

He was made to help his brother.
彼は兄弟を手伝わされた。

解説

能動態では make O V の形になる。

Someone made him help his brother.
誰かが彼に兄弟を手伝わせた。

これを受動態にすると、

He was made to help his brother.

となる。

使役動詞 make は、能動態では原形不定詞を取るが、受動態では to V になる。


3. 知覚動詞の受動態

be seen to V
be seen Ving

意味は、

「…するのを見られる」
「…しているのを見られる」

です。

例文

She was seen to run in the park.
彼女は公園で走るのを見られた。

She was seen running in the park.
彼女は公園で走っているのを見られた。

解説

知覚動詞 see は、能動態では

see O V
see O Ving

の形を取る。

Someone saw her run in the park.
誰かが彼女が公園で走るのを見た。

これを受動態にすると、

She was seen to run in the park.

となる。

知覚動詞も、原形不定詞を使った形が受動態になると to V になる。

一方、Ving はそのまま残る。

She was seen running in the park.


覚えるべき受動態の表現

受動態では、必ず by を使うわけではありません。

次の表現は、前置詞まで含めて覚える必要があります。


be known の表現

表現意味
be known to AAに知られている
be known for AAで知られている
be known as AAとして知られている

例文

This singer is known to young people.
この歌手は若者に知られている。

Kyoto is known for its old temples.
京都は古い寺で知られている。

He is known as a great scientist.
彼は偉大な科学者として知られている。


感情・関心を表す表現

表現意味
be interested in AAに興味がある
be absorbed in AAに夢中である
be involved in AAに関わっている
be surprised at AAに驚く
be pleased with AAに満足している
be satisfied with AAに満足している
be disappointed at / with AAに失望している
be worried about AAを心配している
be tired of AAにうんざりしている
be tired from AAで疲れている

材料・状態を表す表現

表現意味
be made of AAでできている
be made from AAから作られている
be made into AAに作り変えられる
be covered with AAで覆われている
be filled with AAで満たされている
be crowded with AAで混雑している

その他の重要表現

表現意味
be married to AAと結婚している
be dressed in AAを着ている
be located in AAに位置している

前置詞を入れる問題

問題

次の英文の空所に適切な前置詞を入れなさい。


1

This singer is known(   )young people.
この歌手は若者に知られている。

解答:to

解説:
be known to A で「Aに知られている」。


2

Kyoto is known(   )its old temples.
京都は古い寺で知られている。

解答:for

解説:
be known for A で「Aで知られている」。
有名である理由・特徴を表す。


3

He is known(   )a great scientist.
彼は偉大な科学者として知られている。

解答:as

解説:
be known as A で「Aとして知られている」。
人物の立場・肩書き・評価を表す。


4

I am interested(   )foreign cultures.
私は外国の文化に興味がある。

解答:in

解説:
be interested in A で「Aに興味がある」。


5

She was absorbed(   )reading the novel.
彼女はその小説を読むことに夢中だった。

解答:in

解説:
be absorbed in A で「Aに夢中である」。


6

He is involved(   )the new project.
彼はその新しい計画に関わっている。

解答:in

解説:
be involved in A で「Aに関わっている」。


7

This desk is made(   )wood.
この机は木でできている。

解答:of

解説:
be made of A は、材料が見てわかる場合に使う。
机は木材でできていることがわかるので of。


8

Cheese is made(   )milk.
チーズは牛乳から作られる。

解答:from

解説:
be made from A は、原料が変化して、見ただけでは元の材料がわかりにくい場合に使う。


9

The old factory was made(   )a museum.
その古い工場は博物館に作り変えられた。

解答:into

解説:
be made into A で「Aに作り変えられる」。


10

The mountain was covered(   )snow.
その山は雪で覆われていた。

解答:with

解説:
be covered with A で「Aで覆われている」。


11

The room was filled(   )smoke.
その部屋は煙で満たされていた。

解答:with

解説:
be filled with A で「Aで満たされている」。


12

The train was crowded(   )commuters.
その電車は通勤客で混雑していた。

解答:with

解説:
be crowded with A で「Aで混雑している」。


13

I was surprised(   )the news.
私はその知らせに驚いた。

解答:at

解説:
be surprised at A で「Aに驚く」。


14

She was pleased(   )the result.
彼女はその結果に満足していた。

解答:with

解説:
be pleased with A で「Aに満足している」。


15

He was satisfied(   )his score.
彼は自分の点数に満足していた。

解答:with

解説:
be satisfied with A で「Aに満足している」。


16

I was disappointed(   )the ending of the movie.
私はその映画の結末に失望した。

解答:at / with

解説:
be disappointed at / with A で「Aに失望している」。
出来事・結果に対する失望では at も with も使われる。


17

She was worried(   )her son.
彼女は息子のことを心配していた。

解答:about

解説:
be worried about A で「Aを心配している」。


18

I am tired(   )his complaints.
私は彼の不平にうんざりしている。

解答:of

解説:
be tired of A で「Aにうんざりしている」。
嫌気・飽きの意味を表す。


19

He was tired(   )working all day.
彼は一日中働いて疲れていた。

解答:from

解説:
be tired from A で「Aで疲れている」。
疲労の原因を表す。


20

She is married(   )an Italian man.
彼女はイタリア人男性と結婚している。

解答:to

解説:
be married to A で「Aと結婚している」。
with ではなく to を使う。


21

The girl was dressed(   )white.
その少女は白い服を着ていた。

解答:in

解説:
be dressed in A で「Aを着ている」。
色や服装を表すときに使う。


22

The hotel is located(   )the center of the city.
そのホテルは市の中心部に位置している。

解答:in

解説:
be located in A で「Aに位置している」。


23

This town is known(   )a quiet place to live.
この町は住むのに静かな場所として知られている。

解答:as

解説:
be known as A で「Aとして知られている」。
ここでは「静かな場所として」という意味。


24

The lake was covered(   )thin ice.
その湖は薄い氷で覆われていた。

解答:with

解説:
be covered with A で「Aで覆われている」。


25

He was disappointed(   )himself.
彼は自分自身に失望していた。

解答:with / in

解説:
be disappointed with A で「Aに失望している」。
人に対する失望では disappointed in A も使われる。

受験レベルでは、ここは with を基本として覚えておくとよい。


26

I was tired(   )the long walk.
私はその長い散歩で疲れていた。

解答:from

解説:
be tired from A で「Aで疲れている」。
疲れの原因を表す。


27

Paper is made(   )wood.
紙は木材から作られる。

解答:from

解説:
紙は木材が加工されてできる。
原料が変化しているため、be made from A を使う。


28

The bottle was filled(   )water.
そのびんは水で満たされていた。

解答:with

解説:
be filled with A で「Aで満たされている」。


29

Many students are interested(   )studying abroad.
多くの生徒が留学に興味を持っている。

解答:in

解説:
be interested in A で「Aに興味がある」。
in は前置詞なので、後ろに studying abroad が来る。


30

The hall was crowded(   )visitors.
そのホールは訪問者で混雑していた。

解答:with

解説:
be crowded with A で「Aで混雑している」。


まとめ

受動態では、次の3点を意識することが重要です。

  1. 能動態の目的語が受動態の主語になる
  2. Vpp の後ろに、もとの目的語を重ねて置かない
  3. by 以外の前置詞を使う受動態表現も覚える

特に、受動態は「れる・られる」と訳せるかどうかだけで判断すると危険です。

文法的には、

「もとの文に目的語があるか」
「その目的語を主語にできるか」
「Vpp の後ろに目的語が残っていないか」

を確認することが大切です。

また、be known to / for / as や be made of / from / into のような表現は、前置詞の違いで意味が変わります。

受動態は形だけでなく、もとの文型と前置詞の意味まで意識して整理しておきましょう。

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