タフ構文とは?
「この本は読むのが難しい」のしくみをわかりやすく解説
英語では、次のような文があります。
This book is difficult to read.
この本は読むのが難しい。
このような形は、一般にタフ構文と呼ばれます。
「タフ構文」という名前は、もともと
This problem is tough to solve.
この問題は解くのが難しい。
のように、tough という形容詞で説明されることが多いことに由来します。
ただし、実際には tough だけでなく、difficult, hard, easy, impossible, comfortable, dangerous など、さまざまな形容詞で使われます。
タフ構文の基本形
タフ構文の基本形は次の通りです。
S is 形容詞 to V.
例を見てみましょう。
This question is hard to answer.
この問題は答えるのが難しい。
この文では、主語は This question です。
しかし意味の上では、
answer this question
この問題に答える
という関係があります。
つまり、This question は文の主語でありながら、意味の上では answer の目的語になっているということです。
これがタフ構文の大きな特徴です。
「形容詞の限定」とは何か
次の文を比べてみましょう。
This book is difficult.
この本は難しい。
この文だけでも意味は通じますが、「何が難しいのか」は少し曖昧です。
そこで、後ろに to不定詞をつけます。
This book is difficult to read.
この本は読むのが難しい。
この場合、to read が difficult の内容を限定しています。
つまり、
difficult to read
読むという点で難しい
という関係です。
このように、タフ構文では、to不定詞が形容詞の意味を補い、
「何をする点でそうなのか」を示します。
文構造で見るタフ構文
次の文を文構造で確認します。
This book is difficult to read.
- This book:主語 S
- is:動詞 V
- difficult:補語 C
- to read:形容詞 difficult を限定する部分
文型としては、
This book / is / difficult
S / V / C
という第2文型です。
そして、to read は difficult の意味を補っています。
ただし、意味の上では、
read this book
という関係があります。
そのため、次のように言うことはできません。
× This book is difficult to read it.
This book がすでに read の目的語の意味を持っているため、さらに it を置く必要はありません。
前置詞が残る場合
タフ構文では、前置詞が残る場合があります。
たとえば、次の文です。
This chair is comfortable to sit on.
この椅子は座り心地がよい。
この文では、意味の上で
sit on this chair
この椅子に座る
という関係があります。
sit は「座る」という自動詞なので、後ろに目的語を直接置くことはできません。
そのため、
sit on this chair
の on が必要になります。
したがって、タフ構文でも on が残ります。
This chair is comfortable to sit on.
同じように、次の文も確認しましょう。
This house is easy to live in.
この家は住みやすい。
これは、
live in this house
この家に住む
という関係です。
そのため、in が必要です。
また、
This topic is difficult to talk about.
この話題は話すのが難しい。
は、
talk about this topic
この話題について話す
という関係なので、about が残ります。
It is difficult to V との違い
次の2つの文は、意味がよく似ています。
It is difficult to read this book.
この本を読むことは難しい。
This book is difficult to read.
この本は読むのが難しい。
どちらも「この本を読むのは難しい」という内容を表します。
ただし、文の作り方が違います。
It is difficult to read this book.
この文では、形式主語 It を使い、
to read this book が本当の意味上の主語になっています。
つまり、
この本を読むことは難しい
という説明です。
This book is difficult to read.
一方、こちらは This book を主語にしています。
つまり、
この本は、読むという点で難しい本だ
というように、This book の性質を述べています。
タフ構文では、ものや人を主語にして、その性質を説明することができます。
よく使われる形容詞
タフ構文でよく使われる形容詞には、次のようなものがあります。
difficult / hard
難しい
easy
簡単な
impossible
不可能な
comfortable
快適な
dangerous
危険な
例文を確認しましょう。
This problem is difficult to solve.
この問題は解くのが難しい。
This rule is easy to understand.
この規則は理解しやすい。
This river is dangerous to swim in.
この川は泳ぐには危険だ。
This sofa is comfortable to sit on.
このソファは座り心地がよい。
タフ構文の注意点
タフ構文で特に注意したい点は、次の2つです。
1. 主語が意味上の目的語になる
This book is difficult to read.
この文では、This book は文の主語ですが、意味の上では
read this book
の関係にあります。
そのため、read の後ろに it を置かないことが大切です。
○ This book is difficult to read.
× This book is difficult to read it.
2. 前置詞が必要な場合は残す
This house is easy to live in.
これは、
live in this house
という関係なので、in が必要です。
○ This house is easy to live in.
× This house is easy to live.
同じように、
This chair is comfortable to sit on.
この椅子は座り心地がよい。
も、
sit on this chair
という関係なので、on が必要です。
まとめ
タフ構文とは、
S is 形容詞 to V
の形で、
Sは…するのが難しい
Sは…しやすい
Sは…するには危険だ
などの意味を表す構文です。
この構文では、文の主語 S が、意味の上では to V の目的語になることが重要です。
たとえば、
This book is difficult to read.
では、
read this book
という関係があります。
また、前置詞が必要な場合は、その前置詞を残します。
This house is easy to live in.
live in this house の関係
This topic is difficult to talk about.
talk about this topic の関係
タフ構文は、「ものの性質」を説明するときによく使われる表現です。
単に It is difficult to V と考えるだけでなく、
主語と to不定詞の意味関係に注目すると、正確に理解しやすくなります。
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