【自由英作】同性婚の是非

【自由英作】同性婚の是非

こんにちわ。先生。です。

今回は2017早稲田大学で出題された同性婚についての問題です。

Gay marriage should be made legal in Japan

2017早稲田大学(政治経済学部)

同性婚とは

つい先日、元総理大臣秘書官の「見るのも嫌だ。隣に住んでいたら嫌だ。制度を認めたら国を捨てる人がでてくる」で話題になったテーマです。ここ10年くらい同性婚は議論になっています。

そもそも、なぜ同性婚を法的に認める必要があるのでしょうか?いや、なぜ異性婚しか認められないでしょうか?

「同性愛」はマイノリティーであるがゆえに、それ自体を禁忌とされ、同性愛者は差別そして虐げられてきました。同性間の結婚は認めない文化や伝統的な価値観がいまだ根強く残っており性的指向に関する偏見や不理解が原因で異性婚しか認められないものとなっています。そんな状況なので、今は異性間の結婚が当たり前になっています。

ということは、同性婚を認めない「合理的な理由」がないのです。

最近では、オランダをはじめ同性婚を認める動きが強まっていますが、日本ではまだまだ認められることはなさそう(中世までは日本は同性愛に寛容的だったのですが。。。森蘭丸などが有名)。

「法的に認められなくても、一緒にいればいいじゃないですか?」という問いに関しては、それはその通りなのです。だけど、法的に婚姻関係を結ぶことで、法や税制度などで優遇されます。同性愛者がその恩恵を受けれないのはおかしい😓

それに、やっぱり、同性婚を法的に認めない理由は差別意識が根底にあることに起因するのではないでしょうか。

参議院のLGBTの現状と課題 によれば、日本におけるLGBTの人口割合は8%という調査が結果があります。8%って意外と大きい割合だと思いませんか?そういう人たちが、日々、異性愛が当たり前の社会で生活するのは、やっぱり息苦しいと思うのです。

この問題の解決は、法的に同性婚を認めることが大きな役割を果たすことになると思います。

LGBTについて

LGBTとはそれぞれの頭文字から作られた言葉であり、性的少数者の総称として用いられている。

LGBT

・Lがレズビアン(Lesbian:女性の同性愛者)

・Gがゲイ(Gay:男性の同性愛者)

・Bがバイセクシュアル(Bisexual:両性愛者)、

・Tがトランスジェンダー(Transgender:こころの性とからだの性との不一致)

昨今ではLGBTQ+といったQ(questioning)や+を足して、様々な性指向・自認をあらわす表現などが使われています。

賛成の立場

賛成の立場

There are several reasons why gay marriage should be made legal in Japan. Firstly, it is a matter of equality. All individuals should have the right to marry the person they love, regardless of their sexual orientation. Denying same-sex couples the ability to marry is a form of discrimination against equality and fairness principles.

Secondly, legalizing gay marriage would positively impact the well-being of the LGBTQ+ community in Japan. Research has shown that legalizing gay marriage leads to improved mental health and overall well-being for members of the LGBTQ+ community. This is because it gives them the recognition and validation they deserve and helps to reduce the stigma and discrimination they face.

In conclusion, there are compelling reasons why gay marriage should be made legal in Japan. Doing so would promote equality and improve the well-being of the LGBTQ+ community and is a step in the right direction towards a more inclusive and accepting society. (155words)

和訳

日本で同性婚が合法化されるべき理由はいくつかあります。第一に、それは平等の問題です。すべての人は、性的指向に関係なく、愛する人と結婚する権利を持つべきです。同性カップルの結婚を否定することは、平等と公平の原則に反する差別の一形態なのです。

第二に、同性婚を合法化することは、日本のLGBTQ+コミュニティの幸福にプラスの影響を与えるでしょう。同性婚の合法化は、LGBTQ+コミュニティのメンバーの心の健康や全体的な幸福の向上につながることが調査で明らかになっています。これは、彼らにふさわしい承認と正当性を与え、彼らが直面する偏見や 差別を軽減するのに役立つからです。

結論として、日本では同性婚を合法化すべき説得力のある理由があります。そうすることで平等が促進され、LGBTQ+コミュニティの幸福が向上し、より包括的で受容的な社会への正しい方向への一歩となるのです。

反対の立場

みぃ先生

このテーマで「反対」の立場で答案を作るのは難しいわ。

 

反対の立場

There are several reasons why gay marriage should not be made legal in Japan. Firstly, many people in Japan hold traditional views on the meaning of marriage and the family. They believe that marriage should only be between a man and a woman and that this is the only type of relationship that should be recognized and supported by the law.

Secondly, legalizing gay marriage could lead to conflict and division in Japanese society. There are many individuals and organizations who strongly oppose gay marriage, and legalizing it could spark heated debates and demonstrations. This could harm social harmony and create unnecessary tension in an already divided society.

In conclusion, there are valid reasons why gay marriage should not be made legal in Japan. While some individuals and organizations may support it, many others hold strong traditional views and believe it goes against the principles of family and society. Therefore, legalizing gay marriage could lead to conflict and division in Japanese society and may not be in the best interest of the country as a whole. (176words)

和訳

日本で同性婚を合法化すべきではない理由はいくつかあります。まず、日本では多くの人が結婚や家族の意味について伝統的な考えを持っています。彼らは、結婚とは男女の間だけのものであるべきで、それが法律によって認められ、支持されるべき唯一の関係であると考えています。

第二に、同性婚を合法化することは、日本社会の対立や分断を招く恐れがあります。同性婚に強く反対する個人や団体は多く、合法化することで激しい論争やデモが引き起こされる可能性があります。これは社会の調和を損ない、すでに分裂している社会に不必要な緊張をもたらす可能性があるのです。

結論として、日本で同性婚を合法化すべきではない正当な理由があります。同性婚を支持する個人や団体がある一方で、伝統的な考えを強く持ち、家族や社会の原則に反すると考える人々も多いのです。したがって、同性婚を合法化することは、日本社会の対立や 分断を招き、日本全体にとって最善策とはならないでしょう。

まとめ

個人的な心情は自由ですが、公人が「見るのも嫌だ」と発言するのはやっぱり最低だと思います。そういう主観的な人たちが国の制度を作っていると思うとなんだかなーと悲しい気持ちになりますすべてのマイノリティーの要望に応えることは現実的には不可能ですが、やはり理不尽なものは時代のニーズに合わせて変えていくべきです。そういう姿勢が大事だと思うのですが、なかなか日本は保守的な国なので、今後もマイノリティーには理不尽に厳しい国のままなのかなと思います。

 

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