【英文法】時制の概要

こんにちわ。先生です。

今回は時制の全体像について説明します。

英語の時制は必ずしも「この時制!」と決まるものではありません。だから英作文などでは、どちらの時制でもOKということは多々あります。答えがひとつに決まらないからこそ、受験生にとってわかりにくい単元になっています。

ここで大切なことを言います。

4択文法問題では(必ず)答えがひとつに決まるように作られています。だから時制の単元は最低限の時制のルールを押さえれば確実に得点ができる単元です。

ほかの単元と比べると、覚えることも比較的少ないので、苦手なままにしておくにはもったいない分野ですよ。

時制の問題を解く心得

時制のルール

時をあらわす「言葉」に注目せよ。これが一番大切です。

日本語訳で考えると間違えることが多い。

日本語と英語の訳が一対一対応にならないことはしっかりと覚えておきましょう」。

「~した」は必ず過去形になるわけではないのです。

時制の一致

時制の一致

原則、時制は主節の動詞を基準に考えるとミスが減ります。

現在には現在形、現在完了形(have Vpp)、現在進行形(be Ving)の3つ。

過去には過去形、過去完了形(had Vpp)、過去進行形(be Vpp)の3つ。

合計6つの形があることをしっかり把握しましょう。

時制の全体像

また時制の全体像を大まかにあらわすと上記のようになります。特に現在形と進行形が表す時制は一般的なイメージと異なるので注意しましょう。

動作動詞と状態動詞

状態動詞と動作動詞

時制の問題を解くうえで、状態動詞と動作動詞を意識することは大切です。

動作動詞 (Action Verbs) は、主語が行動を起こすことを表す動詞です。つまり、何かをすることを表現する動詞です。

例えば、"run"(走る)、"fly"(飛ぶ)、"swim"(泳ぐ)、"write"(書く)などが動作動詞にあたります。

 

状態動詞 (State Verbs) は、主語がある状態にあることを表現する動詞です。つまり、何かをするわけではなく、その状態を表現する動詞です。

例えば、"be"(ある)、"exist"(存在する)、"seem"(見える、思われる)、"feel"(感じる)などが状態動詞にあたります。

現在形

現在形 は「変わらない」が覚えるべきポイントです。「今」この時点のことを指すとは限らないのです。

・状態動詞の場合:今を含む変わらないこと

・動作動詞の場合:現在の習慣(変わらずやっていること)→「頻度」をあらわす副詞に注目する。

また、不変の真理は時制の一致を受けないで常に現在形になることにも注意です。

例文

  • She is pretty.(彼女は美しいです。)
  • I get up at seven every day.(私は毎日7時に起きます。)
  • My father writes novels.(私の父親はいつも小説を書きます。→小説家です)
  • What do you do?" → (あなたはいつも何をしていますか?→お仕事は何をしていますか?)
  • She said that water boils at 100 degree centigrade.(彼女は水が100度で沸騰すると言いました。)

過去形

・過去のこと。過去形は過去のことであればいつでも言えるので、原則「いつ」を明記する必要があります。

また歴史的事実は時制の一致を受けないで常に過去形になるため、大過去(had Vpp)は使われないことに注意しましょう。

例文

  • I studied English just now.
  • I ran for 3 hours yesterday.
  • When I was a child, I went to TDL once.
  • I learned that the French revolution started in 1789.(歴史的事実)

進行形

進行形は「一時的」であることを表します。

時の一点があれば進行形になる。

・for + 期間 とは使えない。

・状態動詞は進行形になりにくい(一時的を強調する場合は状態動詞も進行形にできます)。

例文

  • I am listening to you. (あなたの話を聞いているよ。)
  • I am hearing you (☓)←状態動詞とは使えない。
  • I will be enjoying the party this time tomorrow.(明日の今、わたしはパーティーを楽しんでいるでしょう。)
  • You are being naughty today.(今日は(いつもと違って)悪い子だね。)

現在完了形

視点は今であることを意識する。 過去をあらわす表現とは使えないことに注意しよう。

経験用法

経験用法「S V したことがある。」

・onceやtwiceなどの回数をともなう。

・neverやeverをともなう。

・beforeは過去形だけでなく経験用法として使われることがある。

◆ 時制の役割を意識して和訳せよ。

  • I have been to the U.S. once.(1回東京に行ったことがある。)
  • I have been to the U.S. before.(前に東京に行ったことがある。)

継続用法

継続用法「(ずっと) S V している。」

・sinceやforと一緒に使われやすい。〈since +カコ〉に注意する。

・動作動詞の継続用法は完了進行形にする。

・alwaysやlongなどをともなうと、「昔から、ずっとS V 」の意味になる。

◆ 時制の役割を意識して和訳せよ。

  • I have lived in Tokyo since I was a child.(私は子供の頃から東京に住んでいます。
  • I have stayed in Toyama for 3 years.(私は富山に3年間滞在しています。
  • She has been working at this company since last year.(彼女は昨年からこの会社で働いています。)
  • I have been always interested in mathematics.( 私は昔からずっと数学に興味があります。)

TOPIC 完了形の定型表現

この4つの書き換えは頻出なのでしっかり覚えよう。

  • He died 3 years ago.
  • He has been dead for 3 years.
  • 3 years have passed since he died.
  • It is (has been) 3 years since he died.

完了用法

完了用法「(今)S V した。」(視点は「今」!!)

・現在のことをあらわす。(動作動詞)

・already, just, yetが使われる際、完了用法になりやすい。

例文

  • I have gotten up now.(今、起きたところです。)
  • I have already finished my homework.(僕はすでに宿題を終えました。)

過去完了形

カコの時の一点よりも前に起こった出来事をあらわす(過去時制)

例文

  • When I got to the station, our train had already left.(駅に着いたときには、私たちの電車はすでに出発していた。)
  • When I entered elementary school, I had belonged to this club for 5 years.(小学校に入学したとき、私はこのクラブに5年間所属していた。)
  • When I was a child, I had been living in Tokyo for 3 years. (×) ←「子どものとき」は「時の一点」ではない

未来表現

・will:今、思いついたことをする

・be going to V :スケジュールに書いてあることをする

・be Ving :確実に実行することをする(進行形とは別物)

・現在形:公的な予定をする

例文

  • Do you need my help now? Okay, I’ll go. (今、私の助けが必要ですか?分かりました。今、行きます。)
  • I am going to go see a movie with Miho next Sunday. (私は来週の日曜日、ミホと映画を見に行きます。)
  • The insect is dying soon. (その昆虫はまもなく死にます。)
  • What are you doing? I am going to TDL. (何をしているんですか?東京ディズニーランドに向かっています)
  • This train starts at 9 am. (この電車は午前9時に出発します。)

TOPIC 時や条件をあらわす副詞節では未来表現(willなど)は使えない

時や条件をあらわす副詞節では未来表現(willなど)は使えないことは頻出事項。

ただし名詞節ではこのルールは当てはまらないことに注意しよう。

名詞節を作る接続詞

when S V

名詞節:「いつ S Vするか」

副詞節:「S Vするとき」

if S V

名詞節:「S Vするかどうか」

副詞節:「もしS Vならば」

例文

  • I will study for my exam when I get home. (家に帰ったら試験勉強をするつもりです。)[副詞節]
  • She will be waiting for us when we arrive. (私たちが到着したら、彼女が私たちを待っているでしょう。)[副詞節]
  • I know when I will be traveling to Europe next year. (来年、私がヨーロッパに旅行する時期はわかっています。)[名詞節]
  • He knows when he will be receiving the exam results. (彼は試験結果がでる時期がわかっています。)[名詞節]
  • If it rains tomorrow, we will stay at home. (もし明日雨が降ったら、家にいるつもりです。)[副詞節]
  • If they finish their work early, they will have time to relax. (もし彼らが仕事を早く終えたら、リラックスする時間ができます。)[副詞節]
  • Could you ask if the store will have more stock tomorrow? (明日、その店がもう在庫を補充するかどうか聞いていただけますか?)[名詞節]

まとめ

いずれ各時制について詳細な記事を書きます!

 

解説してほしい英文法の事項があれば、コメントください。

それ以外の質問もOKです。

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