
こんにちわ。先生。です。
この記事では、「つまり」と訳しがちなセミコロン(;)の用法を説明します。
コロンの用法はこちら
セミコロンの訳語を「つまり」と訳しても完全に間違っていると言い切れるわけではないですが、やっぱり「つまり」って訳すのは適切ではないと思います。というか、「つまり」と訳することはほとんどないと思います。
なぜ「つまり」と教えられるようになったかは不明ですが、できれば正しい使えるかたちで理解したいものです。
セミコロンの1番の役割は文と文をつなぐことです。
実際は、等位接続詞に近いのです。andやbutやorなどになると覚えるとよいです。
等位接続詞には for SV...「というのも…だからである」があるので、因果関係を表すこともできます。
セミコロン(:)は「そして」と覚えて!(「つまり」よりは100倍マシよ)
細かい用法は下で紹介しますが、基本的にはand、but、orになっていると確認できればOKです。そしてそのほとんどはandと訳すものばかりです。
セミコロンの主な用法と例文
関連する二つの文をつなぐ
場合 セミコロンは、関連する二つの文をつなぐ際に使用されます。この場合、二つの文が単独で存在しても意味を持ちます。
- I have a lot of work to do; I don't have time for a break.
( 私にはやるべき仕事がたくさんあります。休憩する時間はありません)
- She went to the gym; she wanted to stay in shape.
(彼女はジムに行った。体型を維持したかったのです)
- He loves playing basketball; he has been practicing every day.
(彼はバスケットボールが大好きです。毎日練習しています)
- I need to finish this report; then I can go home.
(このレポートを終わらせなければなりません。それから家に帰れます)
- She's a great musician; she has been playing the piano since she was a child.
(彼女は素晴らしいミュージシャンです。幼い頃からピアノを弾いています)
リストの区切り
セミコロンは、リストの区切りとして使用されることがあります。特に、それぞれのリスト要素にカンマが含まれる場合、セミコロンは要素間の区切りとして使用されます。
- My favorite colors are red, green, and blue; my favorite animals are cats, dogs, and rabbits.
(私の好きな色は赤、緑、青です。好きな動物は猫、犬、ウサギです) - For dinner, we had steak, potatoes, and vegetables; for dessert, we had ice cream.
(夕食にはステーキ、ジャガイモ、野菜を食べました。デザートにはアイスクリームを食べました) - The conference will cover topics such as marketing, sales, and branding; attendees will have the opportunity to network with industry leaders.
(この会議では、マーケティング、セールス、ブランディングなどのトピックがカバーされます。参加者は業界のリーダーとネットワークを築く機会を得ることができます) - We visited France, Italy, and Spain; the trip was amazing.
(私たちはフランス、イタリア、スペインを訪れました。旅行は素晴らしかったです) - The painting features shades of blue, green, and yellow; it has a calming effect on the viewer.
(この絵には青、緑、黄色の色調が使われており、観客に落ち着きを与えます。)
短い文と長い文をつなぐ
セミコロンは、短い文と長い文をつなぐ際に使用されます。短い文を単独で存在させるよりも、長い文の一部としてセミコロンを使うことで、より流れのある文章を作ることができます。
- She went to the store; she bought a loaf of bread and some milk.
(彼女は店に行きました。彼女はパンと牛乳を買いました) - He loves to read; he can spend hours lost in a good book.
(彼は読書が大好きです。良い本に没頭して数時間過ごすことができます) - She studied hard for the exam; she wanted to get a good grade.
(彼女は試験のために一生懸命勉強しました。良い成績を取りたかったのです) - The concert was amazing; the band played all of their greatest hits.
(コンサートは素晴らしかったです。バンドは彼らの最高の曲をすべて演奏しました) - He worked hard all day; he was exhausted by the time he got home.
(彼は一日中一生懸命働きました。家に帰った時には疲れ果てていました)
記号の連続使用を避ける
セミコロンを使用することで、カンマなどの記号の連続使用を避けることができます。
- She had a long day at work, full of meetings and presentations; when she finally got home, she was exhausted.
(彼女は会議やプレゼンテーションで一日中忙しかったです。家に帰ったときには疲れ果てていました) - He traveled to several countries in Europe, including France, Italy, and Spain; he loved the culture and food in each one.
(彼はフランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパ諸国を訪れました。彼はそれぞれの国の文化や食べ物が大好きでした) - She has several hobbies, including reading, hiking, and painting; she enjoys them all.
(彼女には読書、ハイキング、絵画などの趣味があります。彼女はそれら全てを楽しんでいます) - The movie was action-packed and thrilling; it kept me on the edge of my seat the whole time.
(その映画はアクション満載でスリリングでした。私は一瞬も離れずに見入っていました) - He has a lot of experience in finance, including managing budgets and analyzing financial statements; he is a valuable asset to the team.
(彼には予算の管理や財務諸表の分析など、財務に関する豊富な経験があります。彼はチームにとって貴重な資産です)
まとめ
セミコロンを「つまり」って訳して違和感のないところに、「慣れ」や「批判精神のなさ」の怖さを感じます。という、自分も予備校で教えてもらうまではセミコロンは「つまり」って思いこんでました😥
この訳語を作った言い出しっぺは重罪ってことにしておきましょう( `ー´)ノ
解説してほしい英文法の事項があれば、コメントください。
それ以外の質問もOKです。