こんにちわ。先生。です。
今回は受動態の概要について説明します。
受動態のかたち
受動態は S + (助動詞) be Vpp + (by A) のかたちで表現されます。
受動態では目的語が1つなくなって正しい文になる。ということが非常に重要です。
Tom broke the vase ⇒ The vase was broken O by Tom
そのため、過去分詞(Vpp)が受身として用いられる場合
- 他動詞の目的語が欠けて正しい文
- 自動詞は受身で積極的に使われない
- 能動態か受動態か判断するときは「型と意味」で考える
以上のことを意識すと文法問題でのミスがなくなります。
特殊な受動態
自動詞の受身
通例、自動詞は受身にはなりませんが、一部の自動詞で、前置詞を含めて動詞とみなすことで、受動態で用いられることがあります。
例文
The audience laughed at the comedian during his performance.
→ The comedian was laughed at O by the audience during his performance.
(そのお笑い芸人はパフォーマンス中に観客に笑われました。)
The sales representative is speaking to the customer.
→ The customer is being spoken to O by the sales representative.
(顧客は営業担当者に話しかけられています。)
They often referred to the term "algorithm" in computer science.
→ The term "algorithm" is often referred to O in computer science.
("アルゴリズム"という用語はコンピュータサイエンスでしばしば言及されます。)
慣用表現としての受身
受動態のかたちをしているが、通例、定型表現として扱われる表現があります。文法問題では前置詞が問われます。
- be surprised at A「Aに驚いている」
- be absorbed in A「Aに熱中している」
- be interested in A「Aに興味を持っている」
- be involved in A「Aに関連がある」
- be tired from A「Aで疲れている」
- be tired of A「Aにうんざりしている」
- be covered with A「Aにおおわれている」
- be filled with A 「Aでいっぱいである」
- be pleased with A「Aに喜んでいる」
- be satisfied with A「Aに満足している」
まとめ
受動態は他動詞の目的語が欠けて完全文。
このルールが理解できると、読解では過去分詞に気づけるようになり、文法問題では差がつきやすい問題で点が取れるようになります。
なかなか1度でしっくりくるルールではないですが、少しでも型(かたち)が理解できるといいです
解説してほしい英文法の事項があれば、コメントください。
それ以外の質問もOKです。