こんにちわ。とあるです。
今回は、実はよくわかっていない人が多い「保守とリベラル」についてまとめてみました。政治や経済に関する文章を読むうえで最低限知っておきたい背景知識です。
Contents
保守とリベラル
旧来の風習・伝統を重んじ、それを保存しようとすること。
「変化」を嫌う、「昔」を重視。
個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的。
「変化」を好む、「未来」を重視
・実は普遍的な定義がない。単なる恣意的な分類。
・日本では保守とリベラルという言葉が用いられる。保守を意味する「コンサバ」という言葉は「主義」の意味よりもファッションで使われることが多い。またリベラルを意味する「自由主義」という言葉も一般的ではない。日本語だと右翼、左翼のほうがしっくりくる?
・日本は日本国憲法は成り立ち(GHQの影響)が原因で、保守が「改憲派(憲法を変化させたい)」、リベラルが「護憲派(憲法を変化させたくない)」というややこしい状況になっている。
日本における保守とリベラルの政策の違い
保守の立場
憲法改正に積極的(改憲派が多い)
集団的自衛権を行使できるようにした安全保障関連法支持
改正組織犯罪処罰法(「共謀罪」法)支持
原子力発電を維持
伝統的な家族形態が大事(選択的夫婦別姓に反対)
首相の靖国神社公式参拝に賛成
リベラルの立場
憲法改正に消極的(護憲派が多い)
安全保障関連法は憲法違反として反対
「共謀罪」法に反対
原発ゼロを主張
夫婦別姓に賛成
首相の靖国神社公式参拝に反対
参考
あさがくナビ
https://asahi.gakujo.ne.jp/common_sense/morning_paper/detail/id=2324
アメリカにおける保守とリベラルの政策の違い
保守(共和党)の立場
経済、社会、宗教、州の行政などについて、国家になるべく介入して欲しくない(自由にさせてほしい)
国際社会での覇権力や軍事力の維持は必要
公共事業や福祉政策、国民皆保険は政府の介入は不要
人種差別撤廃や移民の受け入れには消極的
銃規制は必要ない
学校での礼拝は必要
労働者の保護、雇用政策、格差是正は政府の介入は不要
リベラル(民主党)の立場
経済、社会、宗教、州の行政などについて、必要であれば国家の介入をある程度認める
国際社会での覇権力や軍事力の維持は不要
公共事業や福祉政策、国民皆保険は政府が介入すべき
人種差別撤廃や移民の受け入れは必要
銃規制は必要
学校での礼拝は不要
労働者の保護、雇用政策、格差是正は政府が介入すべき
参考
リベラルツアーガイド
https://liberal-arts-guide.com/american-liberal/
保守とリベラルが抱える問題点
保守の問題点
体制の硬直化、時代にそぐわない差別を容認することがある
リベラルの問題点
マイノリティー重視の結果、非現実的な要求をすることがある
まとめ
大事なことはバランスなのに、そういったものが大衆の心を掴むことは稀なのかも・・・。
どちらかに大きく偏ると、ハチャメチャな社会になってしまう。
残念ながら全国民ひとりひとりのニーズを満たすことは不可能なのだが、でも、大きく偏っている人たちは、自分たちの主義主張が通れば、完璧な社会ができると本当に信じている場合が多い。
そしてメディアに取り上げられることが多いのも、極端に偏っている人たちで、そういう人たちの主張は単純なのでわかりやすく、そのため人を惹きつけやすい。
信者をつくりやすいのもひとつの傾向なのかもしれません。
感想、質問があればコメント欄へどうぞ。