共通テスト(リスニング)で第1問から第3問の正答率が低いのに第4問から第5問の正答率が高いのはなぜでしょうか?今後の対策を教えてください。
第1問から第3問まではオーソドックスな問題で点数が取りやすく、第4問から第6問は難度があがるので点が取りにくい。特に第5問と第6問は難しい問題が多いです。これは、いろいろなところで聞く話だし、実際、そう感じる人が多いと思います。
ただ、意外なことに第5問、第6問のほうが点が取れるっていう受験生も一定数いるようです。そんなことありえる?って思いつつも、ちゃんと話を聞くといくつかの原因があるように思いました。
1つ目は、選択肢の英文の長さです。第5問、第6問って選択肢の英文は短いもの(数words程度)が多いです(もちろん全部でない)。一方、第1問、第3問は選択肢はワンセンテンスって感じの英文です。選択肢が読めないことで正答出来ない可能性はあると思います。
2つ目は、読み上げ英文の長さです。第1問から第3問は英文が短いため、わからない部分を文脈で把握することが困難です。第4問以降はある程度の英文に長さがあるので、読解力がある人はわからない部分を補って理解できているんじゃないかなと。逆に英文が短いと理解できないことが多いのかなと。
3つ目は、音の変化です。第1問から第3問は使われる語彙が易しいため音の変化が大きくなっています。よく使われる単語は音が脱落したり連結したり、字面通り読んでくれません。単純に受験生には難しく感じると思います。特に第1問はワンセンテンスで文脈を取りにくいにも関わらず意図的に速く読んでいるので、正確にひとつひとつの音を理解する力がないと解きにくいです。
原因としてはこんなところでしょう。そこで対策は、ディクテーションを通じて聞き取れない音の把握、そのあとで、読み込みと聞き込みを徹底することが、遠回りなようで正答率をあげる近道だと思います。加えてリスニングの試験と言いながらも、選択肢を素早く読んで理解する読解力も必要でしょう。純粋な英語力を試す第1問から第3問は努力した結果が出やすい設問なので、地道な学習を試験日まで続けてください。