こんにちわ。先生。です。
今回は5つの文型のなかでも最もややこしいことで有名な第5文型について説明します。
この記事では暗記すべき第5文型動詞とその例文を紹介します。
残念ながら、この単元は覚えることが多いです。ひとつひとつ整理してしっかり覚えていきましょう。
第5文型とは
英語特有の形としても有名なⅤ文型ですが、さらに4つの形に分けることができます。
どの形も文法問題で有名な形ですが、Cに何がとれるのかを覚えることがとても重要になります。この部分には、原形不定詞や、分詞、不定詞など、さまざまな動詞の変化形がくるので、それをしっかりと覚えることが大切です。
Cに何がとれるかを覚えることは受験では必須よ!
S V O C:Oには名詞、Cには名詞、形容詞がくる
① 使役動詞「SはOにCさせる」
② 知覚動詞「SはOがCするのをVする」
③ C = to V「SはOがCするようにVする」
④ OがCである
「OをCの状態にVする」
「OをCであるとVする」
「OをCであると思う」
① 使役動詞
使役動詞は3つあります。使役動詞は主語が何らかの行為を他の人や物に行わせるために使われる動詞です。通例、主語が「誰かに何かをさせる」という意味を表します。
make
【Cにくるもの】
・動詞の原形(V):OにCさせる(強制)
・過去分詞(Vpp):OがCされる
例文
- I made my sister clean her room before she could go out to play.
(私は妹に、遊ぶ前に部屋の掃除をさせた。) - She always makes her husband cook dinner when she has to work late.
(彼女はいつも、遅くまで働くときには夫に夕食を作らせる。) - The teacher made the students memorize the new vocabulary words.
(教師は生徒たちに新しい単語を暗記させた。)
【定型表現】
・make oneself understood 「自分の言うことを相手に分からせる」
・make oneself heard 「自分の声を届かせる」
例文
- She spoke slowly and clearly to make herself understood by the foreign tourists.
(彼女はゆっくりとはっきりと話し、外国人観光客に自分の言うことを理解してもらおうとした。) - In order to make himself understood, he used gestures and facial expressions to supplement his words.
(自分の言うことを相手に分からせるために、彼はジェスチャーや表情を使って言葉を補った。) - The protesters chanted slogans loudly to make themselves heard by the politicians inside the building.
(抗議者たちはビルの中の政治家たちに自分たちの声を届かせるために大声でスローガンを唱えた。) - During the concert, the audience cheered and clapped to make themselves heard over the loud music.
(コンサート中、観客たちは大音量の音楽に負けずに自分たちの声を届かせるために拍手や歓声を上げた。)
【受身の用法】
・be made to V 「Vさせられる」
例文
- I was made to apologize for my mistake in front of the whole class.
(私はクラス全員の前で自分のミスを謝罪させられた。) - The workers were made to wear protective gear before entering the construction site.
(作業員たちは、建設現場に入る前に防護具を着用させられた。) - The athlete was made to undergo a drug test before the competition.
(選手は試合前にドラッグテストを受けさせられた。)
let
【Cにくるもの】
・動詞の原形(V) : OにCさせてあげる(許可)
例文
- Can you let me know if there are any changes to the schedule?
(スケジュールに変更があった場合は教えてもらえますか?) - The teacher let the students choose their own partners for the group project.
(教師はグループプロジェクトのために生徒たちに自分たちのパートナーを選ばせた。) - The manager let the employees take a break after they had worked for four hours straight.
(マネージャーは従業員たちに4時間働き続けた後に休憩をとらせた。)
have
【Cにくるもの】
・動詞の原形(V):OにCしてもらう(依頼)
例文
- She had her friend proofread her resume before sending it to potential employers.
(彼女は履歴書を潜在的な雇用主に送る前に、友人に校正してもらった。) - He had his assistant send out the meeting invitations.
(彼はアシスタントにミーティングの招待状を送らせた。) - The company had its employees attend a training seminar last week.
(会社は先週、従業員にトレーニングセミナーに参加させた。)
【Cにくるもの】
・過去分詞(Vpp):OをCしてもらう / OがCされる(被害)
例文
- I had my hair styled at the salon before the party. (パーティー前に美容院で髪をセットしてもらった。)[依頼]
- They had the restaurant deliver the food to their office for the lunch meeting. (昼食のミーティングのために、彼らはレストランに食べ物をオフィスまで配達してもらった。)[依頼]
- He had his car washed and detailed at the car wash. (彼は洗車場で車を洗ってもらい、細部まで清掃してもらった。)[依頼]
- I had my phone stolen while I was on the train. (電車に乗っている間に携帯電話を盗まれてしまった。)[被害]
- She had her purse snatched while walking in the park. (公園を歩いている間に財布をひったくられてしまった。)[被害]
- They had their car broken into while it was parked in the garage. (ガレージに駐車していた車が荒らされてしまった。)[被害]
② 知覚動詞(OがCするのをVする)
知覚動詞とは、五感に関する動詞のことで、主に視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚に関する動詞を指します。例えば、「見る」、「聞く」、「触る」、「味わう」、「嗅ぐ」などが知覚動詞にあたります。また、知覚動詞には、「感じる」や「思う」など、内面的な感覚に関する動詞も含まれます。
・see
・watch
・listen to
・hear
・feel
・notice
【Cにくるもの】
・動詞の原形(V)
・現在分詞(Ving)
・過去分詞(Vpp)
【受身の用法】
・be Vpp C Cにはto V または Vingがくる。
例文
- I saw him walk past the window. (私は彼が窓の前を歩くのを見ました。)
- I heard my name called from the other room. (私は他の部屋から自分の名前が呼ばれているのを聞きました。)
- I felt the ground shaking beneath my feet. (私は足元が揺れているのを感じました。)
- She noticed a strange smell coming from the kitchen. (彼女はキッチンから奇妙な匂いがしているのに気付きました。)
- He was seen to leave the building at around 8 PM. (彼が夜8時ごろにビルから出るのが見られました。)
- I was heard singing in the shower by my roommate. (私がシャワーを浴びているときに、ルームメイトに歌っているのが聞こえました。)
③ C = to V(OがCするようにVする)
Cの部分はto Vがくるものは、数が多く試験にも狙われやすいのでしっかり覚えましょう。形をしっかり覚えよう。
① OにCさせる
- ask「OにCするように頼む」
- tell「OにCするように言う」
- order「OにCするように命令する」
- advise「OにCするように助言する」
- persuade「OにCするように説得する」
- encourage「OにCするように促す」
- require「OにCするように要求する」
例文
- Can you ask him to take out the trash before he leaves? (彼に出かける前にゴミを出すように頼んでくれますか?)
- I told her to call me if she needs anything. (彼女が何か必要なら私に電話するように言いました。)
- The teacher ordered the students to turn in their homework by the end of the week. (先生は生徒たちに週末までに宿題を提出するよう命令しました。)
- The financial advisor advised him to invest in low-risk stocks. (ファイナンシャルアドバイザーは彼に低リスクの株式に投資するよう助言しました。)
- She tried to persuade her parents to let her go on a trip with her friends. (彼女は両親に友達と旅行に行かせてもらうよう説得しました。)
- The coach encouraged the team to work harder and push themselves to the limit. (コーチはチームにもっと頑張り、自分たちの限界に挑戦するよう促しました。)
- The company requires all employees to wear safety helmets when working in the factory. (会社はすべての従業員に、工場で作業する際には安全ヘルメットの着用を要求しています。)
② OにCしてほしい
- want「OにCしてほしい」
- would like「OにCしてほしい」
- expect「OがCするのを期待する」
例文
- I want you to help me with the dishes. (あなたに皿洗いを手伝ってほしいです。)
- I would like you to send me the report by tomorrow. (明日までに報告書を送ってほしいです。)
- We expect the project to be completed by the end of the month. (私たちはプロジェクトが月末までに完了することを期待しています。)
③ SによってOがCする
- allow「OがCするのを許可する」
- enable「OがCできるようにする」
- cause「OがCする原因となる」
例文
- My boss allowed me to take a day off next week. (上司は来週一日休むことを許可してくれました。)
- This new software enables users to work more efficiently. (この新しいソフトウェアは、ユーザーがより効率的に作業できるようにします。)
- The heavy rain caused the river to overflow its banks. (豪雨が河川の氾濫の原因となりました。)
④無理やりOにCさせる
- force「無理やりOにCさせる」
- oblige「無理やりOにCさせる」
- compel「無理やりOにCさせる」
例文
- The kidnappers forced the hostage to write a ransom note. (誘拐犯たちは人質を無理やり身代金要求書を書かせました。)
- The traffic officer obliged the driver to take a breathalyzer test. (交通警察官はドライバーにアルコール検査を受けさせました。)
- The dictator compelled his citizens to attend his political rallies. (独裁者は市民たちを政治集会に出席させるよう強制しました。)
④ OがCである
① O が Cであると考える
【Cにくるもの】
・名詞、形容詞など
- think「OがCであると考える」
- consider「OがCであると考える」
- believe「OがCであると信じる」
- find「OがCであると分かる」
例文
- I think her (to be) a talented musician. (私は彼女が才能ある音楽家であると考えています。)
- We consider the proposal(to be) reasonable and practical. (私たちはその提案が妥当で実用的であると考えています。)
- I believe him(to be) an honest person. (私は彼が正直な人物であると信じています。)
- The detectives found the suspect (to be) innocent of the crime. (刑事たちは犯罪の容疑者が罪を犯していないことが分かりました。)
② OをCのままにする
【Cにくるもの】
・形容詞
- keep「OをCのままにしておく」
- leave「OをCのままにほうっておく」
- paint「OをCに塗る」
例文
- I like to keep my room tidy and organized. (私は自分の部屋を整然とした状態にしておくのが好きです。)
- He left his car parked on the street overnight. (彼は車を一晩中通りに駐車したままにしておきました。)
- I want to paint the walls blue. (私は壁を青色に塗りたいです。)
③ OをC とする
【Cにくるもの】
・名詞
- call「OをCと呼ぶ」
- name「OをCと名付ける」
- appoint「OをCに任命する」
- elect「OをCに選ぶ」
例文
- They named their daughter "Emma." (彼らは娘に「エマ」という名前をつけました。)
- The company appointed John its CEO. (会社はジョンを新しいCEOに任命しました。)
- The people of the country elected him their new president. (その国の人々は彼を新しい大統領に選びました。)
まとめ
第5文型は覚えることが多くて大変です。そして、各項目で注意すべきことが多々あるので、さらに厄介度は増します。
各項目の暗記事項に関しては別記事で紹介します。まずは全体像をつかみましょう。
解説してほしい英文法の事項があれば、コメントください。
それ以外の質問もOKです。