こんにちわ。このサムネ作成に1時間半かかって完全に萎えている、とあるです。
最近、授業で多義語の問題を扱うことが多いのですが、多義語が苦手です!というコメントを多々いただきます。いやいや、苦手なのは多義語だけかい?🙁と思いながら、でも、やっぱり多義語の問題って難しい。
まずは単語を覚えてから言いなさいよね!
単語を覚えるのを苦労している人が、多義語の対策なんてできるわけがないから、やっぱり設問のレベルが上がるのは事実。
普段、単語帳で英単語を覚えるときは、英語を見て日本語の意味がとっさに出ればOKと授業では言っています。単語帳の役割としては、単語を幅広く覚えることに単語帳の意義があると考えているからです。
ただ、基本単語は基本単語であるがゆえ使用頻度が高く、その結果いろいろな意味を持つようになりました。
古文やっていればわかると思うのですが、たとえば「やさし」は身もやせ細るほどでつらい、がもとの意味で 他人の目にやせ細る思いをすることから、恥ずかしい、気がひける、の意味となり、その恥ずかしがる状態はつつましやかなので、しとやかである、優美である、の意味に変化しました。
島国である日本は海外から侵略されたことがなく、日本語は島内の影響が主です。それでもこれほど変改しているのに、同じ島国であるものの11世紀のノルマン人による英国征服をはじめ、他国の侵略を受けている英単語が持つ意味は日本語以上に大きく変化しています。
そのため英語の基本単語はほぼすべて多義語であると言っても言い過ぎではないのかもしれません。
ただし、試験に出るものはおおむね決まっています。
もちろん早慶などの難関大学を目指すのであれば、頻出問題だけでは足りないのでしょうが、まずは頻出問題が解けることからスタートしたほう効率がいいですよ。
多義語対策
多義語対策の基本は基本単語のさまざまな用法を知ることにあります。
有名なのは以下のサンプル問題でしょう。
a There are ( ) over a million users of it in the US.
b. She'll never listen; you might as ( ) talk to a brick wall.
c The ( ) has gone dry. They will have to dig a new one soon.
上記のような問題を出題する大学としては明治大学文学部が有名。記述模試でもよくでますね。
実際は、大問単独として出題されることはそれほど多くはないですが、こういった基本単語は和訳や空所補充などいろんな場面で解答のポイントになります。
これらに対処するには1冊の特定問題集だけでは難しく多角的に勉強していく必要があります。
ちなみに上記の問題の解答はwell。
aは強調のwell、bはmay as well ~「~したほうがマシだ」、cは名詞で「井戸」です。
a 米国では 100 万人を優に超えるユーザーがいます。
b 彼女は決して耳を傾けません。 レンガの壁に向かって話したほうがマシだ。
c その井戸が乾きました。 彼らはすぐに新しいものを掘る必要があります。
問題集をやる
まずは問題集。何をやっていいかわからな人は、いわゆるネクステ系の語彙のセクションをやりましょう。多義語を使用する例文に触れることで、多義語の意味を実践的に学ぶことができます。語彙のセクションでは、基本単語の意外な意味が扱われるので、多義語の対策として大いに価値あり。
サンプルのような問題を集めた問題集は販売されていない(たぶん)ので、まずは例文を用いた演習を通じて語彙に関する知識を付けたい。
今から問題集を買うなら、英語が苦手な人はScramble Basicがおすすめ。まずは多義語対策としてはpart3から始めると取り組みやすい。
もちろんこれらの有名参考書でOK。何回も繰り返し取り組んで例文ごと覚えてしまおう。
語彙力を増やす:
多義語を覚える前には基本単語が覚えられていないと何も始まりません。ターゲット1400や1900などのオーソドックスな単語帳がおすすめです。単語帳は自分の語彙レベルにあっていればなんでもOKです。ユメタンでもデータベースでも、まずは持っている単語帳の見出し語をしっかりと覚えることからスタートです。
英語が苦手な人は、こういったコンセプトがトガった問題集は避けたほうがいいかも。
辞書を使用する:
ひとつの単語を正しく理解するには、本当は辞書を読むことが一番よい。これは間違いない。効率がよくないように思えますが、その単語の持つすべての意味から、成り立ち、例文まで事細かに書かれている。そういうのを読むことによって、言葉に関する「感性」が磨かれていくのだと思います。
語学学習の基本は「辞書」よ。
辞書ってハードル高いし、辞書にでているすべて読み込むことは不可能ですが、ちょっと気になる単語があったら辞書を引いてみると、新しい発見があるかもしれないですよ。
語彙力が身についているのであれば、語彙対策として「鉄壁」を使うのも有効です。単語帳としてよりは辞書的に使うのがおすすめです。