
こんにちわ。先生。です。
この記事ではダッシュの用法について説明します。
英語のダッシュには、通常3つのタイプがあり、それぞれ名前があります。ちょっと線の長さが違うんです。
Contents
ダッシュ(-)の種類について
1. ハイフン(-)
ハイフン(hyphen)は、単語のつなぎ目を表すために使用されます。たとえば、self-esteem(自尊心)という単語には、ハイフンが含まれています。厳密にはダッシュではないのかもしれないですが、ダッシュっぽいので紹介しました。
2. エンダッシュ(–)
エンダッシュ(en dash)は、範囲を表すために使用されます。たとえば、May 1–3(5月1日–5月3日)のように、日付の範囲を表すのに使用されます。これも難しいダッシュではないですね。
3. エムダッシュ(—)
エムダッシュ(em dash)は、文章内での区切りを表すために使用されます。
もちろん、みなさんが読解で悩むのはエムダッシュ(―)ですよね。一般的に「つまり」と訳すと教えられるこの記号です。
でも、実際には、「つまり」だけでは対応しきれないこともあると思います。
そもそもエムダッシュもコロン同様、
前の部分に情報を追加していることが多いことです。
言い換えよりは、筆者が情報を足す必要があると考えたときに、打たれやすい記号であると考えるといいでしょう。
ダッシュ(―)こそ、「情報追加」って覚えるといいわよ。
コロンより用例が少なく、そのほとんどは、前部への情報の追加です。
コロンの用法
ダッシュは必ずしも日本語訳に出す必要はありません(出してもいいですが)。
どのような用法があるのか例文とともに確認しましょう。
正直、用法をわけるのも難かったです。なので前部に情報が加えられていることを確認してください。
エムダッシュ(em dash)用法について
挿入句の区切りと始まりと終わり
- She went to the store — which was closed — and came back home.
(彼女は店に行ったが閉まっていた 。 そして家に戻った。) - My favorite author — Jane Austen — wrote many great novels.
(私の好きな作家である ジェーン・オースティンは多くの素晴らしい小説を書いた。) - He arrived at the airport — after a long and tiring flight — and went straight to his hotel.
(彼は長く疲れたフライトの後に空港に到着し、すぐにホテルに向かった。) - She decided to take a break — a long and well-deserved one — from her job.
(彼女は自分の仕事から、長い間、とって当然の休暇をとることに決めた。) - The music — a beautiful and haunting melody — filled the room.
(美しくて心を掴むメロディーの音楽が部屋に満ちた。)
- I am serious — very serious — about my career.
(私は自分のキャリアに対して真剣に — とても真剣に — 取り組んでいます。)
情報追加(強調、言い換え表現)
- She was not just beautiful — she was drop-dead gorgeous.
(彼女は単に美しかったわけではなく、めちゃくちゃ魅力的だった。) - The project was not just important — it was crucial to the company's future.
(そのプロジェクトは単に重要なだけでなく、会社の未来にとって極めて重要だった。) - He did not just win the race — he set a new world record.
(彼はただレースに勝っただけではなく、新しい世界記録を打ち立てた。) - The food was not just good — it was absolutely delicious.
(食べ物は単に美味しかったわけではなく、実に美味しかった。) - My sister is a great cook — she makes the best lasagna I've ever had.
(私の妹はすばらしい料理人です 。私が今まで食べた中で最高のラザニアを作ります。) - The movie was interesting — with a surprising twist at the end.
(映画は興味深かった 。最後に驚くべき展開があった。) - My dog is very friendly — he loves to play with everyone he meets.
(私の犬はとてもフレンドリーです 。 彼は出会った人みんなと遊ぶのが大好きです。) - The sun set behind the mountains, painting the sky in shades of orange and pink — signaling the end of another day.
(太陽が山の後ろに沈み、空をオレンジ色やピンク色に染めました 。別の一日が終わりを告げました。)
文と文をつなぐ(等位接続詞に近い用法)
- The party was fun — but it ended too early.
(パーティーは楽しかった 。しかし早くおわりすぎた。) - She looked up at the stars and felt a sense of wonder — amazed by the beauty of the universe.
(彼女は星を見上げ、驚異を感じました 。宇宙の美しさに感動しました。) - The audience held their breath as the acrobat performed a dangerous stunt — waiting to see if he would succeed.
(観客たちは息を飲み、曲芸師が危険な芸を行うのを見守りました 。彼が成功するかどうかを待っていました。) - She closed her eyes and took a deep breath — trying to calm her nerves before the big presentation.
(彼女は目を閉じて深呼吸をしました 。大切なプレゼンテーション前に緊張を抑えようとしていました。) - The couple held hands and walked into the sunset — ready to start their new life together.
(カップルは手をつないで日没に向かって歩きました。一緒に新しい人生を始める準備ができていました。)
*文末分詞構文の前にカンマ(,)の代わりにダッシュが置かれることがあります。
まとめ
この記事をまとめていて、ダッシュは結構ラフに使われているな~と改めて思いました。
前の部分に情報を加えていることが例文から感じてもらえたら例文を作った甲斐があって嬉しいです。
解説してほしい英文法の事項があれば、コメントください。
それ以外の質問もOKです。